脚に宿るパワー
全身の筋肉のおよそ70%は、下半身にあると言われている。
上半身の筋トレよりも、下半身の筋トレの方がきつく、
挫折しやすいのは、トレーニング後のダメージや疲労感を強く感じるからだ。
いかにも逞しい筋肉質の体と言えば、張りつめた大胸筋や、
輪郭のハッキリした三角筋、
グレープフルーツが詰まったような上腕二頭筋、
チョコモナカジャンボのようなシックスパックだろう。
これらの筋肉は目立つから見てくれは良い。
しかし、真に使える体であるかというと、必ずしもそうではない。
フリーウエイトやマシントレーニングでは、
関節の動作域や筋収縮の張力が弱いので、持っている能力が充分に発達しない。
全身をユニットとして動かさないので、個々の筋肉は大きくなっても、
しなやかに動かない。
筋肉が発達しているから良い、わけではない。
上記に挙げた筋肉は、全身の30%足らずでしかない。
重要なのは、70%を占める脚だ。
全身のパワーは、脚に宿る。
足関節、膝関節、股関節が協調して発揮するパワーは、
上半身が発揮できるものを軽く上回る。
上半身は鍛えても、下半身を優先的に鍛えているトレーニーは少ない。
脚が協調して動くと、立ち姿が変わる。
それは、男女関係なく、機能美として表れる。
逆三角形の体型でも、脚に向かうにつれて先細りでは、見栄えだけの体になる。
脚を開発しよう。
地面を捉える力は、一生自分を支えてくれる。