馴染みとたるみ
![](https://i0.wp.com/lakuda.net/wp-content/uploads/2019/02/received_2266876146968029.jpeg?fit=940%2C626&ssl=1)
整体の施術にしろ、練習・トレーニングにしろ、
その刺激は体にとって、最初は「異質」な刺激になる。
それまでに経験していない刺激を、徐々に体が受け入れるようになる事で、
動きそのものや、動きの質が変わったり、また本来あるべき姿に戻るようになる。
刺激の影響は、何十時間にもわたって作用する。
意識では感じる事の出来ない、繊細な領域で、体は刺激を受け入れようとする。
時間を掛けながら、刺激に対して体は少しずつ適応していく。
体が変わるためには、絶対的な時間が必要だ。
カップラーメンがお湯を注いで直ぐに食べられないように、
照り焼きチキンの中心になかなか火が通らないように、
蒔いた種が直ぐに芽を出さないように、
味噌が食べられるようになるまで寝かせないといけないように、
変化を待つ時間が必要なのだ。
体に馴染ませないと、次の刺激を受け入れられない。
トレーニングでは、その時間がたるんでいるようにも思える。
勤勉な日本人ならではの、刷り込みだ。
僕も、自分の体に馴染ませるのが苦手だ。
待てない。
焦りを感じる。
馴染まない状態で、次を急ぐ。
やり過ぎる。
動かない体で、動きの悪いトレーニングになる。
ピークが来ない。
そんな失敗、腐るほどある。
そんな腐った山を、少しは肥やしに変えて、今がある。
施術を馴染ませる時間、トレーニングを馴染ませる時間は、
施術そのもの、トレーニングの刺激と、同じ重要性がある。
何かする時間と、何もしない時間は同等の価値。
休んだ者が、大事な時に力を出す。
そういうこと!