人生初の技術講義
第3日曜日は、整体の勉強会。
スクールを卒業してから、1度も欠かすことなく通っている。
技術の崩れに気づいたり、施術のきっかけをつかんだり、
時々目の覚めるような「クライシス=現実」を突きつけられたりする。
この勉強会が無ければ、間違いなく整体で飯を食うことは出来なかった。
丸1日、頭も体もフル回転。
毎回何とか何とか、置き去りにならないように必死だ。
その勉強会で「先輩の技」という時間がある。
臨床経験から、アレンジして使っているオリジナルの技術を、皆でシェアするという時間。
1月から月替わりで担当が代わり、今月はついに自分に番が回って来た。
自分の倍以上のキャリアのある先輩方の居る前で、自分が講義をするなんて…
半年前からビビッていた。
後輩の分際で、これまで受け取る側に居たのに、一気に立場が逆転する。
出来るのか?やれるのか?
日に日に気が重くなった。
僕が選んだのは、膝関節へのアプローチ。
スポーツ障害の膝は、僕の得意分野のひとつ。
日頃使っている技術が、どうしたら伝わるか?
どうしたら理解して、落とし込んでもらえるか?
そんなことを考えながら、ノートに要点をひたすら書き出して準備をした。
いざ始まると、焦り焦りしてしまい、
吐き出したいことの半分程度しか伝えることが出来なかった。
自分の頭の中にあるイメージと、同じものを聞き手側の頭の中に描いてもらう。
これがどれだけ難しいことか、改めて思い知らされた。
伝わるための工夫を、常にし続けること
いつも、受け手側や第三者の目線を忘れない事。
伝えても伝えても、伝わらない。
だからこそ、伝えようとし続けなければならない。
アウトプットするという機会は、出す側にも大きな利益になる。
出して出して、出し続けよう。
インプットは、アウトプットして初めて意味がある。
気温が高いだけじゃなくて、緊張感で人一倍汗をかいた第3日曜日だった。