体重・体脂肪と持久力
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7月11日のこと。
夕方仕事が一区切りついたので、自宅から3km程離れた河川敷へ、走りに出掛けた。
軽めに8kmのビルドアップ走をキロ4分からスタートして、
3分30秒位まで上げて切り上げようと考えていた。
朝練習もしていたので、トータルの距離は20kmを越えて丁度いい脚作りになる。
朝練習の調子も良かったし、アップで河川敷まで行く時も問題なく走っていた。
ところが、ビルドアップ走をスタートしてから、どうにもこうにも体が動かない。
ペースは3分55秒位でゆっくりなのに、呼吸がキツイ。
脚にも力が入らなくなって、結局8kmのうち3kmでギブアップ。
そこから、ジョギングで自宅まで戻るまでも、ヘロヘロのフラフラ。
ギリギリ走っているような状態だった。
原因のひとつは、富士山現地練習から鬼岩寺の階段、アップダウンのクロカンを、
休み無しで回していたことだろう。
ギリギリの所で粘っていたが、筋力の限界でオーバーヒートしたようだ。
もうひとつは、エネルギー切れ。
練習量が増えると、エネルギー消費も増える。
登りの練習が多いと、食べても食べても、追いつかなくなる。
一度に食べることのできる量だって、たかが知れている。
普段は68kg前後を保っている体重が、この時は66kgまで落ちていた。
トレーニングを積んで、体が仕上がってきて体重が落ちるのと、
ガス欠の体重減は全くの別物。
未だに長距離界には軽量化信仰が横行しているが、それはガラパゴス日本だけの話。
体脂肪と筋肉・肝臓に貯めたグリコーゲンでは、同じ重さでも全く意味が異なる。
フルマラソンでは体重が1kg軽くなる毎に、3分縮まるという理論が有名だが、
これは理屈が分かっていない3段論法のすり替え。
つまり勘違いだ。
走り込んでおらず体重が重いランナーと、
走り込んで体が絞れたランナーでは、絞れたランナーの方がタイムが良かった。
体重とタイムには相関性があるから、体重を軽くすれば速くなる。
なんて、多くの競技者が騙されている。
そんなの論文にしてもアウトだ。
走り込んでいるか、走り込んでいないか。
ここをアッサリと見逃してしまう。
すると今度は、じゃあ「走り込み」って何だ?
何キロ走ればいい?
ペースはどう?
みたいな感じで、方向性のズレた話になっていく。
走り込みは「それぞれのレベルとその時々の体調に合わせて」だ。
要するに、自分で考えて判断しろということ。
そしてそれは、自分が見積もるよりも、ずっと速いペースと距離だったりする。
体作りは、軽くすることじゃない。
体重は、仕上げた結果の数字。
体重を目的にすると、残念な結果が待っている。
夏は、よく食うべし。