カメに見守られジョグをする

「脚を使ってはならない」

先月の長距離記録会直前から、ジョグに縛りをつけている。

 

走るのに脚を使わないなんて、アホな話があるか？

まーそれは、走っていないとわからない話で。

 

血液循環や体液循環、代謝を促して、

回復を図るためのジョグでは、

何分走ろうが、何キロ走ろうが、絶対に疲れてはならない。

ペースコントロール、動きのコントロール。

自分自身との対話の時間になる。

 

走れば走る程に、エンジンが温まってきて、

力が漲ってくるような、

体の動きが軽くなった状態にもっていく。

 

貧乏性の僕は、これがずっと苦手だった。

 

ついつい脚を使い込んでしまい、回復させるべき時に回復し切れない。

回復が不十分の状態で出せる出力は、そう高くない。

スピード然り、ロング走然り。

 

回復が不十分な状態では、

一番大事なタイミングでペースが落ちたり、

それ以上はスピードを上げられなかったりする。

 

そのしんどさに、耐えるには？

我慢か、気合か、忍耐か。

全部一緒か。

 

回復すべき時に、スピードを使ってしまう貧乏性から、

貯筋箱いっぱいに体力を貯めておけるか。

 

貯めて、使う。

使った分のリターンを回復で得る。

トレーニングとは投資である。

 

なんて言いながら、実態は小学生のお小遣い。

 

いや、どちらかというと僕はお金は貯めて貯めて使えなくて、

使わないからリターンを得られないタイプのダメな日本人だった。

こうして独立して仕事するようになって、その体質は変わった。

 

っていうのは全然別の話ー！

どんどん話がそれるじゃん。

 

もう３週あまりにわたり、

スピードを上げるランニングをするのは週に２回ぐらいにして、

それ以外は極力ゆっくりと走っている。

恥ずかしいくらいゆっくりと。

 

そしたら、公園にカメが歩いていた。

しかも２匹も。

僕が芝生を周回する度に、少しずつ進んでいくんだよね。

「貯めとかないと使えないぞ」

って、そんな目をカメがしてたか、してないか。

 

ゆっくり走ると何が起こるか。

とにかく体が楽！！

いつも全身がダルくて重くて、みたいのが無い。

日常生活が楽！

 

同じスピード領域に対して余裕が違う。

スピードが出しやすい。

 

テーパリングの期間は、これで良いんだなと、ようやくわかってきた。

遅せーよ！

いやほんと、

どんだけしんどい想いをして、

どれだけ同じ失敗をを繰り返してきたか。

全く準備不足で、何回スタートラインに立ってしまったことか。

 

数々の失敗を不毛にしないために。

不毛って、毛が無いって意味でしょ？

何本か生やそうぜ。

これからの１０年は、今までと違った１０年になるだろう。

 

今週土曜日は静岡県選手権５０００ｍ。

営業はAMのみ（すでに満員）。

 

明日は調整刺激入れて、木金はカメさんジョグだな。