いい気と悪い気
人生で一度だけ、気功で救われた事がある。
触れてもいないし、パワーを送る動作があったわけでもない。
ただ、座っておじさんのよもやま話を聞いていただけ。
「治ってるから歩いてみて」と言われて、ビックリした。
筋肉の完全断裂で、縫合しないとダメと言われた所が、
切れたままで走れるようになった。
以来、僕の左足の大腿直筋は、完全に切れたままで、動き続けている。
全く気功っぽくなかった。
ただおじさんに会いに行っただけ(笑)
それ以来、気功を使う人の中では、
そのおじさんクラスの使い手が基準になり、
ほとんどの気功師はインチキに見えるようになった。
ごめんね。
今考えても、僕の脚が動くようになった原理は全く分からない。
整合性も分析も出来ないが、構造的に破たんしたものが動く不思議。
そんな気功とは正反対のような、物理的なアプローチで整体をしている。
エネルギーがどうとか、ヒーラーとか、スピリチュアルな感じは、
その雰囲気が気持ち悪くて苦手だ。
だから、僕の周りには、そういった人は集まらない。
でも、良い空気感、悪い空気感というのは、かなり重要視している。
空気には、数値化できない質感がある。
僕らはそれを敏感に察知している。
良い空気を作ることが、自分が心地よく過ごす方法でもある。
ここは田んぼの中の民家を借りて営んでいる、狭ーい部屋の整体院だ。
お世辞にもお洒落とは言えない。
空間で人が呼べる場所じゃない。
でも、整体を受けに来てくれる方で「ここは気が良い」と言ってくれる方がいる。
気が良いから、置いてある植物がよく育つのだそうだ。
枯らさぬよう、デカくなるようにとは心掛けているが、
気が良いから育つとは、考えたことが無かった。
確かに、エアプランツから根が出て、水耕栽培で巨大化していたり、
株分けしたモンステラもメキメキと育っているし、
頂き物の多肉植物もモリモリしている。
そこで、調子に乗って仲間を増やしてみた。
バナナだ。
バナナの原種のアケビバナナと、ドワーフモンキーバナナ。
原種は実が種ばっかりだが、寒さに強くて露地でもイケるらしい。
ドワーフの方は、小さな丈でも実がつくので、室内で管理もしやすいらしい。
品種改良されたバナナの木って、巨大だし、日本じゃほとんど実がならないから、育てにくい。
バナナなったら、楽しくない!?
鉢植えで実がなったら、そりゃ面白いだろうに。
というわけで、良い気に乗っかって、窓際にバナナを置くことにした。
鉢への植え替えは、天気が良くなってから、来週かな。
バナナの木買いましたっていう話を、延々と引っ張ってみた。
夏に向けて、バナナ成長日記も挟んでいくので、よろしく!