給水のタイミングと熱中症

このところ登りっ放しの日々で、脚力が落ちてきた。
そう毎日高出力で走っていては、力も尽きてくる。
ダメージでも疲労の蓄積でもない。
ゲージが空になったような状態。
力を貯めないと、登れない。
こういう時は、平地に帰ってJOG。
15km~20kmぐらいのJOGで流して、脚を回復させる。
今日はリバティで16km(8km往復)+400m1本(64”)。
湿度も気温もかなり高くて、Tシャツもランパンも汗で水没。
汗が脚を伝って、シューズもビチャビチャ。
足跡が残るぐらい汗をかいた。
これからの季節、それが当たり前になる。
走っている最中、Tシャツの重いこと!!
体の中にあった時には重いと感じないのに、
汗となって外に出た途端に、体の水分が急に重く感じる。
体は脱水できて軽くなるのに、
それが布に吸われてまとわりつたら、そりゃ重いはずだ。
汗の量で言えば、1リットル~2リットルぐらいになる。
脱水してくれるおかげで、暑くても走る事が出来る。
水没するぐらい汗をかいても、喉は乾かない。
喉が渇かなければ水分補給の必要は無いので、16kmもノンストップで往復できた。
余分な水を体から排出できて、スッキリした。
年々暑くなる日本で、熱中症予防に水分は喉が渇く前に!
と言われている。
その通り、みんな飲みまくっているが、それで熱中症を防ぐ事はできない。
なぜなら水分補給と熱中症には、本質的な関連が無いからだ。
勧める側も、飲め飲めと散々飲ませておいて、防げない現実に疑問を持たないのだろうか。
完全な勘違いだ。
熱中症は、暑さに応じて体を脱水できる能力が低い事で起こる。
体内にある水分を外へ外へ出して、体を冷やすと同時に、
生命維持に必要な水分を体内に閉じ込める。
暑さに適応するために、元々ヒトの体に備わっている機能だ。
それが、未発達である人や、退化している人は、簡単に熱中症になる。
そういう意味では、熱中症は環境に対応できない「適応障害」であるとも言える。
しんどくても嫌でも、この日本に住んでいる以上、自然環境には適応しなくてはならない。
そうでないと、生きていけない。
平和ボケするぐらい平和な日本では勘違いしがちだけど、生きるって昔も今もサバイバルなのだ。
水分補給は、飲みたいと感じたタイミングで飲むのが重要。
体が脱水したい時に飲んでばかりいたら、体温調節機能が狂っておかしくなる。
ランナーやスポーツマンなら、自分がどれぐらい飲まずにいられるかも、把握しておくといい。
汗の量が多くても喉の渇きはリンクしないし、
喉の渇きを感じてからも、かなりの時間耐えられるように体にはキャパがある。
その時の体の感覚、体調の変化によく意識を向けて、自分と向き合う。
どこまでは大丈夫で、どこからは黄色信号なのかを、感覚的に把握するのだ。
飲みたくなければ、飲む必要は無い。
飲みたい時に、飲みたいだけ飲めばいい。
塩分を含めたミネラルも、熱中症と関係無い。
現実で起きている事を見ようぜ。
水没したランパン撮ろうとして、間違ってシャッター押したらしく、
むさ苦しいのが1枚収められていた。
あちーよ!!