SUMMIT UNKNOWN

富士登山競走（山頂コース２１ｋｍ）まで残り３週間を切った。

どんな装備で走るかを、昨年のことを踏まえながら考える。

 

給水する所もいくつもあるので、ボトルは持たないか小さいのが１つあればいい。

エナジージェルは３つか４つあれば十分だろう。

 

問題は、どんなシューズを履くかである。

昨年はアシックスの絶版になった「ソーティーマジックVR」で臨んだ。

実業団選手や箱根ランナーに絶大な支持を得たシューズだけあって、ロード区間は快調に進んだ。

しかし、岩場になると薄くて柔らかいソールが凹凸に負けて曲がってしまい、

足を取られて脚力を浪費してしまった。

 

ソーティーマジックVRはトラックレースから駅伝、ロードレースからフルマラソンまで、

スピードレースでは何回も共に戦ってきた。

舗装路ではその力を発揮してくれたが、山へ入った途端に輝きが消えた。

 

登りだけなら軽ければ軽い程良いと思っていたが、

岩場は凹凸に負けないハードなソールじゃないと駄目だ。

両脚の太ももからふくらはぎまで、何回も痙攣を繰り返しながら、

本当に苦しい思いをしてその事を学んだ。

 

富士登山競走は、山頂コース２１ｋｍのうち１１ｋｍが舗装路、１０ｋｍは山道を登る。

舗装路も走れて、岩場でも負けないシューズが欲しい・・・

タイヤで言えば、レーシングタイヤとオフロードタイヤの両方を併せ持ったもの、という事になる。

舗装路の走行性が高まる程、オフロードは走れなくなる。

オフロードの走行性が高まると、舗装路は走れなくなる。

 

この相容れない性質を持ったシューズを、１年間かけて探してきた。

そして、ついに見つけた。

しれーっとリリースされて、

「このシューズは全くの未知数なんですが・・・」とショップ店員も言葉を濁す。

New Balanceの「SUMMIT UNKNOWN」

作りは素晴らしいけれども、実績も無いし、プロモーションもされていない。

履いているランナーもほとんどいない。

だから、店員さんもどう勧めていいかわからない、どう売っていいか分からないので、

とりあえず売り場の隅に置いただけになってしまっていたという。

いやいや、これ、これから絶対ブレイクするよ。

以前、ここでＨＡＮＺＯを勧めて勧めて、何足も売りまくったように(笑)

僕が富士登山競走で３時間切ったら、「SUMMIT UNKNOWN」も有名になるだろうか。

秋にあるトレイルレースでも活躍すること、間違いなし。

 

次回は、「SUMMIT UNKNOWN」についてもう少し書いてみたい。