花粉は花粉
花粉症の方からすると、なかなかしんどい毎日らしい。
買い物に出かけた先で、店員さん同士が花粉症の話をしていた。
「きついよね~!」っていう言葉に、
花粉症と全く無縁の僕は実にラッキーだと思った。
店員同士で談笑しているお店は、雰囲気がいい。
何だか買い物以上のものを得た気分になる。
で、話は戻って花粉について。
人によっては、杉の木から花粉が飛ぶ映像を見ただけで、
症状が出るようになるらしい。
風に揺られて、木から解き放たれる煙のような花粉を見ると、
僕は「うわぁ~!!」とテンション上がる。
花粉症のない身からすれば、その様子はエンターテイメントに匹敵する。
失礼!
花粉症は、アレルギー反応であり、免疫の過剰反応らしい。
本来なら攻撃しなくていいはずの花粉を、
外敵として攻撃してしまうメカニズムだ。
一説には、清潔にし過ぎている事が原因とされている。
攻撃する標的のない免疫は、敵じゃないものを攻撃するらしい。
確かに、現代は除菌・抗菌に余念がない。
病原菌は出来る限り少ない方がいい。
目に見えない敵は、寝込まなければいけない程強力な事もある。
花粉症じゃない僕の免疫は、花粉には働かない。
ウイルスに対してだけ働いてる。
そうしたら、花粉症じゃない人は普段から汚いみたいじゃないか。
おい!誰が不潔じゃい!!
実は人の体はひとつの生態系になっていて、土壌環境のようになっていると聞く。
どんな菌が住んでいるか、どんなバランスで菌たちが居るかで、
人の体質や体調が大きく左右されるそうだ。
人にとって有益な菌がいると、外からの菌は入りにくかったり、
足りない栄養素を作ってくれたりする。
つまり、菌まみれだと、バイ菌に打ち勝てる(笑)
僕らは菌と一緒でないと、生きていけないのだ。
花粉は花粉であって、敵じゃない。
免疫の暴走が起きないように、菌と仲良くしないとね。
そんな僕も、スギ花粉には何も感じないが、どんぐりの花に反応する。
見ただけで目がかゆい。
近くにあったら直ぐわかる。
想像しただけでも鼻がムズムズする。
どんぐりが敵じゃなくなるように、これまで以上に菌と仲良くしたい。