睡眠不足と機能低下
夜の睡眠は8時間がベストである。
ごく短い時間の昼寝は、疲労の回復や集中力の維持に必要だ。
そんなことを、今年に入ってから何回か書いてきた。
睡眠の時間と質が、起きている時の成果を決めている。
何かにつけて、短くされがちな睡眠時間。
睡眠時間が短いと、何が起こるのだろうか。
単純に、眠いだけでなく、自覚症状が無いロスが生じる。
集中力、記憶力、論理的思考力、数学的能力、運動能力など、
ほとんど全ての脳の機能が低下する。
どんなに頑張っても、低下した状態での上限しか能力を発揮できない。
ペンシルベニア大学の研究では、6時間睡眠を14日間続けると、
2日間完全に徹夜した時と同程度の集中力の低下をきたすことが明らかになった。
睡眠時間が6時間という人は、少なくないだろう。
毎日徹夜明けで仕事をしているのと同じぐらいの仕事しかこなせないとしたら、
またそれが当たり前になっているとしたら、なんて不毛な事だろうか。
仕事の量も質もこなせないとしたら、
残業も増えて、自分の時間も減って、睡眠時間も減って、
また仕事がこなせなくなって、という地獄のスパイラルが加速して行く。
これで人生の大半を過ごすとしたら、ゾッとする。
睡眠不足の状態は、持っている能力を発揮できない様にすること。
コンディションの良い状態は、頭の働き、体の働きを最大化する。
6時間未満の睡眠は睡眠不足。
7時間~8時間睡眠をどんな仕事よりも優先すると、
出来なかったことが出来るようになり、無かった時間が生み出せるようになる。
ボーっとした状態で車を運転していたり、
働いていない頭で仕事している人が沢山いるとしたら、
こんなに恐ろしいことはない。
ハイパフォーマンスのためには、リカバリーが命!!!