フォアボールか見逃し三振
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「世の中全体がリスクを取らなくなっている、特に若い世代」
そんな話を、患者さんがポロっとしてくれた。
確かにそうだ。
いかにも賢そうで、堅実で、当たり外れの無い選択をする。
僕が付き合いのある若い世代は、勝負に出ない。
ある意味、失敗しないし、痛い目も見ない。
でも、成功もしない。
若い世代だけでなく、年を重ねるにつれて、同じ傾向になる。
つまり、日本全体が賢そうに振る舞っている。
この人生という打席に立っておいて、空振りや凡打を恐れてバットを振らない。
ごくまれにフォアボールで1塁まで進塁する事はある。
しかし、3球で見逃し三振に倒れている事にも、気が付いていない。
そうして、今という旬をあっという間に駆け抜けていってしまう。
振り返っても、その時間は返って来ないし、
自分が思う何倍も早く時間は過ぎていく。
凡打になっても、空振りしても、いいじゃないか。
この平和過ぎる日本では、命が奪われることなんて無い。
生きていく道は、選びきれない位に広がっている。
凡打しても、空振りしても、気にしているのは自分くらいで、
恥じる事なんかじゃない。
進学するにしても、
就職するにしても、
転職するにしても、
起業するにしても、
ナンパするにしても、
気になるあの人に声を掛けるにしても、
デートに誘うにしても、
リスクを取らなかったら、何も変わらない。
それが一番のリスクじゃないか。
何もせずに、何も変わらないのと、
チャレンジして、結果が出なかったのでは、
次元が全然違う。
だから、僕は20歳の頃から、事ある毎に説いている。
振らないバットには、何も当たらない
ボテボテのゴロで、いかにもアウトになりそうな打球でも、
転がりどころが良くて抜けるかもしれない。
一回打ち損じれば、次はどうしたらいいか、考えるようにもなる。
スイングする事に、不安が無くなれば、思い切って振り抜ける。
リスクがある方を取れば、それだけで正解。
賢そうな話しぶりで、頭良さそうに話す先輩の話は、
返事だけしておいて聞き流していい。
ちょっと、ぶっ飛んでる。
それぐらい思い切った決断が、今を変える。
振らないバットには、何も当たらない
そう言えるオトナが、増えるといいなぁ。
と、仕事しながらブログネタを頂いたのでした。