半パンスタイルの意地
今夜も冷える。
この寒さを思うと、ここ何年かは暖かい冬だったように感じる。
僕の大好きな牧之原の大根が、寒波の影響で育たず、
1本買うのもやっとの状況だ。
例年は一度に何本も買って、飽きるくらい食べていた。
農家の人も捨てる位作るから、僕も買い占めていた。
大根の無い冬は、かき氷の無い夏に等しい。
大根すら育たない、これは異常だ。
僕が12月に蒔いた春菊とほうれん草も、未だに芽のままで全く大きくならない。
そんな寒い冬でも、ランニングのスタイルはいつも半ズボン。
半ズボンとは、太ももも丈でハーフパンツではない。
太ももの半分くらいの丈なので、相当寒い。
この大井川の地は、冬は嵐のような強風が吹き荒れる。
今日くらい寒いと、走っていて脚の感覚が無くなる。
それでも、半パンスタイルは変えない。
雨だろうが風が吹こうが、これで走る。
年がら年中このスタイルで走っていれば、どんな気象条件も平気になる。
わざと、さらすのだ。
日々の訓練をハードにしておけば、レースが楽になる。
奥さんには「アホだな」とストレートに言われる。
冷ややかな目と、嘲笑の目。
大根すら育たない寒空の下、強風吹き荒れる中で、
半パンで20km、30km走れたら、
氷も解けない気象条件がやがては味方になる。
普段そんな中で走っていたら、それより優しい気象条件全てが楽に感じる。
寒くなればなるほど、意地でも半パンを押し通す。
誰にも強制されないけれど、これだけは譲れない。
男という生き物は、そんな一見理解不能なこだわりのある生物なのだ。
寒波が来るとは言いつつも、春はすぐそば。
だって、ランニングすると日に日に日焼けする時期になったから。
寒波が去れば、大根も採れるだろう。
寒い夜は、早く寝るに限る。
焼津市・藤枝市の整体「からだ工房らくだ」
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