冷える足元から足底痛を考える
足底筋膜炎(足底腱膜炎)については、過去に何回か記事を書いたことがある。
もう何年か前になるけれど、僕も足裏の痛みで苦しんだことがあった。
今日はキンキンに寒い一日で、足元も冷える。
そんな足について書いてみよう。
朝起きて、一歩目は最悪。
足裏から脳天まで突き上げる痛み。
鈍痛ではなく、鋭い痛みが走る。
始めは足裏のダルさ、筋肉痛のような痛み、それから、刺すような痛みに変わった。
数日で治まるかと思いきや、症状は日に日に増していき、1カ月、2カ月と続いた。
走れなくはないけれど、走るのはかなり苦痛だった。
石ころ踏んでも激痛、何しても痛かったのだ。
足裏に対して、できることは全て試みた。
足裏への鍼治療は地獄のようで、全く効果が無かった。
それから、インソール、パッド、電気治療、マッサージ、接骨院…どれも結果が出ず…
当時の僕はまだ整体を勉強する前で、解決法に近づく術を持ち合わせていなかった。
ところが、あることをきっかけに、一気に快方へ向かい、1週間足らずで半年苦しんだものが治まってしまう。
当時は、なぜ良くなったのか、理解できなかったが、今なら分かる。
分かるというのは、脚がどんな状態だったのか、理解できるということ。
当時の僕は、解決策がわからなかったのではなく、問題が分かっていなかった。
問題が分からずに、解決策が見いだせるはずもない。
足裏に鋭い痛みを半年間も出し続けていた僕の脚は、
イメージで表すと「濡れたタオルを放置して、そのまま乾いて固まった状態」
足裏ではなく、ふくらはぎの最深部にある筋肉が炎症を起こして石灰化し、可動不良と血行不良を引き起こしていた。
バリバリに固まって、そのまま固定化されてしまったのだった。
そんなふくらはぎの深部を、バリバリと剥がして、代謝を起こしてあげると、水を得た魚のように筋肉が張りを取り戻し始め、痛みがみるみる消えていった。
痛いのが足裏で、そこにばかり注目していたが、問題は足裏に無かったのだ。
解決策は、石灰化・脆弱化してしまった筋肉に刺激を入れること。
方法は、何だって構わない。
今でも、年間で何人かは足裏の痛みを抱えたランナーに会う。
切実な痛みなので、僕も辛さが分かる。
なった者にしかわからない、切ない痛みなのだ。
もう二度と、繰り返すことのないように、僕は少しでも足底痛の前兆が出たら、集中してセルフケアをするよう心掛けている。
「解決策がわからないのではない。原因がわかっていないのだ」
足裏の切ない思い出と共に、この言葉をいつも頭に置くように心掛けている。
焼津市・藤枝市の整体院「からだ工房らくだ」
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