身体の土台は骨盤という不満
人の身体の土台は骨盤である。
多くの整体屋さんはそう言う。
整体屋は、猫も杓子も骨盤というフレーズと看板を掲げる。
整体屋ではなく、骨盤屋なのではないかと、時々思う。
人の身体を先入観をできるだけ取り除いて眺めてみる。
骨盤はおおよそ身体の中心に位置する。
地面から、1m前後の高さ。
一体どこが「土台」なのだろうか。
地面からだいぶ離れていて、「土台」という仕事よりも、もっと別の仕事がある。
それなのに、骨盤は「お前の仕事は土台なんだよ」と世の整体屋に言われて、さぞかし不満に思っているに違いない。
骨盤の仕事は、上肢、下肢、頭部・脊柱・体幹部の動きを、連結・連動させること。
動きを繋げるという意味で、支える役割を担っている。
一方で、人の身体の土台はどこかといえば、膝から下である。
骨盤のみならず、全身を支えているのが、膝から下、足首から下。
体重、地面反力の全てを受け止めている。
膝から下がきちんと動いてこそ、初めて立つことができる。
脳は常に、足裏のセンサーと情報と指令をやり取りしている。
足裏から伝わる情報を元に、脳は身体を瞬時に調整する。
身体の傾け方や、歩幅を、適切に選択する。
「地に足をつける」という言葉があるように、地に着いている足は、生命線。
地面との間に挟む、シューズのソール、インソールは、超神経質に扱うべきなのだ。
市販品でも、高くても、オーダーでも、好ましくない動きを誘発するものは、本当に多い。
身体の土台は、骨盤ではない。
足裏から、脳に適切な情報が送られるように、脳から全身に指令が届くように。
骨盤を整える前に、足を整えよう。
焼津市・藤枝市の整体院「からだ工房らくだ」
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