脚で登らない
夏の富士登山シリーズ戦(富士登山競走、富士登山駅伝)まで、あと4カ月。
あっという間に夏が来る。
ここから一段と、登行スピードに磨きをかけていかなければならない。
トラックもロードも強くない自分は、登りに賭けるしかない。
勝つために、強みに磨きをかけて一点突破をする。
風が強い時、距離やスピードを踏んだ疲労で脚が動かない時、
富士山現地練習の下積みとして、よく使う高草山満観峰コース。
全長で9.2kmのうち、
最初の1.95kmはひたすら登る。
2kmに満たない距離で、高低差500m。
スピードを出して走れない時は、傾斜で追い込む。
ノーアップで、いきなりトライアルに挑むのが通例。
キロ10分の世界だから、歩いているのに毛が生えたスピード。
アップなんて要らない。
これまで何年にもわたり、何度もアタックしてきた。
昨年の登山駅伝前の仕上がりで、20分13秒。
登りだけ磨いて出したベストタイムだった。
もうこれ以上は縮まらないと思っていたら、
12月にサラッと19分46秒まで縮まった。
2月には19分55秒でも登っている。
20分切りは到底無理と思っていたのに、コンスタントにタイムを出せるようになってきた。
そして月曜の夕方、19分37秒で登った。
昨年の夏、死に物狂いで出した20分13秒は何だったのか。
それも、土日でトラックを走って、脚が動かなかったから行ったタイミングだ。
脚は最初から死んでいる。
なぜ、登行スピードが上がったのか。
鬼岩寺のインターバルも通い詰めているわけではない。
体感としてあるのは、トラックのペース走の継続が、成果を上げているということ。
以前よりも、明らかに余裕度が増した。
ピッチ数も上がり、傾斜がきつくなっても動きが鈍らなくなった。
心臓血管系の開発が進んだとみている。
もうひとつは、股関節の屈曲力が増したこと。
登りに必要なのは蹴る力ではなく、脚を持ち上げる力だと気づいて、かれこれ1年。
徐々に成果が出て来て、思いがけずハーフのベストやマラソンのベスト、
有度山トレイルのコースタイム短縮にもつながっている。
富士登山競走では3時間切り、富士登山駅伝では区間賞で優勝するために、
改善を重ねていきたい。