地面を打ち抜くベクトル
「芯を打ち抜く」これはあらゆることに共通して必要な、技術。
球技なら何でも、芯を打ち抜かないとプレーにならない。
釘を打つにも、杭を打つにも、薪を割るにも、芯を打ち抜かないと、
まるで仕事にならない。
えっ!?
そんな場面、普通は滅多無いって?
そう。
無いのです。
だから、時々そんな場面があると、僕はとてもワクワクする。
芯を打ち抜くのは、気持ちが良い。
クセになる。
1円にもならない野良仕事は、いい勉強になる。
芯を打ち抜くとは、ベクトルを合わせるという事。
ベクトルの向き、そしてタイミングを合わせる。
これが出来ないと、空回りする。
ベクトルを合わせることが出来れば、力は必要ない。
道具の扱い、刃物の扱い、筆記用具の扱い、
生活の中では芯を打ち抜かなくてはならない場面が幾つもある。
案外意識していないのが、地面の芯を打ち抜くこと。
立つ、歩く、走る、この3つも実は芯を打ち抜くかどうかで差が出る。
垂直方向、地球の中心部に向かって押して、反発を得る。
斜め下、斜め後ろに押しても、反発は返ってこない。
押すのは真下だ。
それも、地球の核に向かって打ち抜く。
ランニングで調子が悪い時、
スキップをすると復調するのは、地面を垂直に押すことを学ぶことが出来るから。
朝練していて、そんなネタを思い出した。
カラダは最適にデザインされているから、不合理なことをすると問題を起こす。
地面は蹴っちゃいかん。