長さより短さシンプルさ
文章を書いていると、表現に迷うことがある。
頭の中に浮かんだものを言葉にしても、それが相手に伝わらなければ意味が無い。
だから、言葉選びは難しい。
伝わる言い回しを求めて、模索は尽きない。
鋭さのある言葉や、
トゲのある言葉や、
冷たい表現をするのも、
あえてやっている。
全て計算ずくである。
言葉の持つ意味以上に、イメージや印象が伝わるのが文章だ。
どれだけ早く句読点を打てるか。
一文を短くできるか。
これが、文章を書く技術だと思っている。
読み手は「。」を待っている。
「。」のなかなか来ない文章は、回りくどい。
言い切らない。
長さからは、自信の無ささえ滲み出てくる。
言い切らない主張で、何を言いたいのか。
長くなればなるほど、自己陶酔に浸り、
やがては話の長い頑固じじいの文章になっていく。
気を付けよう。
1文は短く。
短い簡単な言葉で、深く多くを語るのがこの本だ。
「おしっこちょっぴりもれたろう」ヨシタケシンスケ
子ども達に読み聞かせたら大ウケ。
大人が読んだら、結構深くまで刺さる。
普段ないがしろにしていることを、考えさせられる。
短い本に、大事なことが詰まっている。
もう一冊。
「メシが食えるオトナになる!よのなかルールブック」高濱正伸・林ユミ
小学校に入る前の子どもでも読める。
字がデカい。
文字が少なくて簡単。
もれたろうの読み聞かせよりも、早く読み終わる。
3分あれば大丈夫。
世の中でメシを食うために必要な50の言葉が、シンプルに書かれている。
無難に世渡りするための歩み方ではない。
安定した職に就いて、安泰に暮らすための言葉ではない。
雇われなくても、メシが食えるようになるための言葉が詰まっている。
まさに、人生を生き抜くための言葉。
子ども達にはもちろん、大人がまず読んだ方がいい。
事実、このルールに沿っていない大人は、メシが食えていない。
シンプルに、簡単な言葉で、ズバズバくる。
僕も絵本から勉強しなおそう。