面白いシューズが無い

そういえば、最近はシューズのインプレッションを書く事がほとんど無い。
昨年は書いたっけ?
2019年までは結構書いてたはず。
特にヴェイパーフライについてのシリーズは、
僕もビックリするアクセスを記録した大ヒットだった。
固定観念、既成概念を打ち壊すものが出てくると、
他はそこに追従していく。
世間でも「厚底」なんて言葉が知られるようになった。
各メーカー、試行錯誤して素材や構造などを開発して、ラインナップも増えた。
でも、一気に加速した技術革新も、
その後の伸びを欠いているように感じる。
アイデアを小出しにしているのか、
現場とラボにすれ違いがあるのか。
メーカーもレビューを集めたいのかな。
レースが悉く無い中で、トレーニングをみっちり積めるという良さはある。
基礎体力を伸ばすことにじっくり時間をかけられる。
だから、シューズの消耗も多い。
というのは、僕個人の話。
レースも無ければ、外へも出にくいとなれば、
シューズが売れまくるなんてことは無いだろう。
開発しても、売れないというのは、進歩が停滞することにつながる。
今後のシューズのラインナップとして、
「厚底」か「薄底」という分け方はナンセンスだ。
身体の整備屋として、僕が掲げたいのは「曲がる」か「曲がらない」か。
足の指が曲がる、曲がらないの区分け。
カーボンプレート、ナイロンプレート入りは曲がらない。
曲がらないことで転がりを導いている。
プレートは入っていなくても、ソールの形が揺りかご状になっていたり、
厚みがあって曲がらないものも、結果的に転がりを作っている。
薄くても、硬い素材で曲がらないようにしてあるものも結構ある。
脚の負担を減らしたり、スピードを出しやすいという利点はある。
しかしながら、足の機能をシューズに持たせている分、
足がもつ本来の機能は制限されてしまう。
市場に出ている8割のシューズは曲がらない。
残り2割の曲がるシューズは希少な存在だ。
長距離走は8割が長く走るためのトレーニングになる。
その8割は曲がるシューズで。
2割の速く走るためのトレーニングは、
曲がらないシューズで走るとバランスが取れる。
春夏モデルは、面白いシューズ出るかなぁ。。。