１３年ぶりの出会い

昨年から僕は、

『ランニングシューズはNewBalanceの「HANZOシリーズ」が良い』と、

ブログやそこら中でふれまわったので、

おかげでHANZOシリーズが随分売れたらしい。

僕が猛プッシュしたから買ったという方に、何人も会った。

バイトでつっ立ってるスポーツショップの店員よりも、

宣伝効果も高く、何倍も営業になったはずなのに、

NewBalanceジャパンの方から僕に大してのマージン、

ロイヤリティはゼロ！！！！

当たり前か(笑)

別に見返りなんてどうでもよくて、

ただただ、シューズの良さや感覚の良さを、

1人でも多くの人と共有したかった。

HANZOはメーカーのマーケティング云々よりも、

製品の良さ自体が認められて、

極めて短期間で世界のランナーに定着した。

HANZOはこれでもかというくらい履き込んで、

今持っているものはすっかりくたびれている。

また続けてHANZOを買ってもいいけれど、

今回は原点回帰で「BROOKS」を２足、練習用に買い足した。

原点回帰というのは、１３年前の静岡市県町村対抗駅伝に初めて出場した時履いたのが、

BROOKSのシューズだったからだ。

当時、僕は野球のトレーニングシューズしか持っていなかった。

そこで大会直前に、父親と一緒に買いに行ったのを覚えている。

アシックスやミズノ、ナイキ等、大手メーカーのシューズが沢山並んでいる中で、

僕は迷わずBROOKSを選んだ。

シューズの知識なんて無いし、公式の大会に出たことも無いので、

選ぶ基準は「感覚」だけ。

それまでレースで履くシューズなんて履いたことが無かった僕は、

BROOKSの履き心地に感動した。

陸上未経験の野球部員が、県内各市町村から選出された陸上長距離選手と駅伝で対決。

忘れもしないデビュー戦は、４．３１ｋｍ１４分０９秒・区間１６位。

当時町の部は５０チーム以上あったから、上出来だった。

同じ区間を走った選手の足元を見ても、BROOKSのシューズは誰もいなかったが、

それは秘密兵器が威力を発揮したように思えた。

１３年前のシューズとの出会いが無かったら、今の僕は無い。

BROOKSはアメリカでナンバーワンのシェアを誇るメーカーであるのに、

日本でのシェアは不思議なくらい少ない。

原点回帰とばかりに、久々に出会ったBROOKSとしばらく走り込んでみたい。

良いモノを掘り起こす、これはひとつの楽しみでもある。

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