原点はダッシュ
この間、小中学生を指導しているコーチと話をした。
コーチが教えているのは、主に短距離。
人が走る動きに、短距離も長距離もマラソンにも、境界は無い。
だから、短距離から学ぶ事も多分にある。
短い距離の中には、ギュッと濃いエッセンスが詰まっている。
短距離が走れないと、長距離は話にならない。
長距離が走れないと、短距離はもっと絶望的だ。
え?
よくわからんて?
筋繊維のタイプは関係ない。
特に日本人は関係ない。
年間通してトレーニングを積み、それを何年も続けていると、
調子の上がってくる時期、悪い時期がある。
人間も生き物なので、バイオリズムはそれぞれだ。
花粉症とか、暑さに弱いとか、寒いのが苦手とか、色々。
その時々の調子って、
タイム測らなくても、距離を走らなくても分かるよね!!
そんな話をそのコーチとしたんだ。
それが、短い距離のダッシュ。
長距離だと「流し」なんて言ったりする。
ウィンドスプリント(WS)とも言う。
おおよそ8割~9割ぐらいの感覚で、スピードに乗る。
距離はその時々で変える。
流しで動きが悪い、
感覚が悪いとその時は、
どんな距離を走っても良くない。
ウォーミングアップの時点で、
今日はイケる日か、イケない日か分かる。
体が疲れてるか、
感覚がズレてるか、
筋温が上がってないか、
トレーニングの質が悪いか。
どれかに当てはまると、ダッシュにすらならない。
あ、今日はダメな日なんだ。
もうダメだわ。
そう思うなかれ。
そんな時は、短いダッシュを何本も繰り返して、
動きを取り戻すと、そこで修正できる事が多い。
これは、どんな距離でも同じこと。
修正できないで走り出しても、途中で良くなってくる事は無い。
長い距離走れないんだったら、せめてダッシュだけでも。
むしろ、ダッシュが一番足りてないのかも。
年がら年中ダッシュは要る。
じゃあダッシュにはどんな動きが必要なんだ?
短距離コーチと、そんな話で延々と盛り上がったというお話でした。