フォアフットの亡霊

フォアフットなんて無い!
という記事を書いたのも、いつの事だろうか。
実際、歩行では踵の外側から接地していき、
走動作ではそれと同様か、小趾側から面で着くことになる。
つま先での接地なんて存在しない。
接地は全て足の外側部で行われる。
足の小趾側って、肉厚で柔らかいでしょ?
しかし、フォアフット、つま先での着地というイメージが先行して、
それを意識的にやろうとすると、
地面反力を受けて起こる体の動きが、スムーズに行われない。
着地とは、そうなるものであって、そうするものではない。
最近は、フォアフットという言葉が使われることも少なくなってきていて、
踵からの着地は悪、つま先は善!
みたいなことも無くなってきていると思っていた。
しかーし、そんなこと無かった。
世はハイクッション系の厚底、カーボンプレート入りの全盛期。
つま先で着かないと履きこなせないという、根も葉もない都市伝説も広がり、
運動連鎖が崩れてしまうランナーが増えた。
故障が減るどころか、増えているという印象を受ける。
足の外側で着くようになってる。
そう設計されている。
だから、心配しなくていい。
自分で何かしなくていいのだ。
自然淘汰されていると思っていた、フォアフット神話。
まだイメージの世界に生き残っていたか。
スムーズな着地を感じること。
まずはそこから始めよう。