シャバーニには無くて人間にあるもの
シャバーニ(東山動物園のゴリラ)は未だ衰えぬ人気がある。
イケメンで、イクメンで、握力500kgというムキムキぶりは、
僕ら現代の貧弱なメンズは一切敵わない。
何をとっても、シャバーニには全てを持って行かれる魅力がある。
いくら男が着飾っても、裸のシャバーニに女子は夢中になってしまうのも頷けるくらい、
シャバーニはカッコイイ。
そこで、ゴリラよりも僕らが勝っているモノは何か考えてみた。
ひとつだけあった。
それが「おしり」である。
「おけつ」ともいう。
人が、ヒトである条件とは、直立二足歩行である。
2本の足で、まっすぐ立ち、歩くというのがヒトであることと言える。
2本の足で立つことは、サルでもイヌでも、ネコでも一瞬ならできる。
もちろん、類人猿のシャバーニもできる。
でも、常にその状態を維持することはできない。
その違いは何かといえば、まさにおしりの違いである。
ゴリラは握力500kgでも、おしりに関しては人の方が優れている。
それは、筋肉の発達の違いによる。
おしりが発達していなかったら、ヒトは人になることもできなかった。
つまり、おしりはヒトがヒトであるために進化の過程で獲得した、
とてつもない価値のあるものなのである。
だが、現代ではどうもおしりがないがしろにされている感が否めない。
開いたおしり、たるんだおしり、段差のあるおしり、
薄っぺらいおしり、張りの無いおしり。
自分では前から見えないおしりは、他人からはとってもよく見えるものである。
いくらお洒落なメイクをしても、立ち姿勢はおしりが決める。
後ろ姿にも実は顔がある。
言うまでもなく、それはおしりである。
「おしりは、人なり」である。
そんなおしりの人類における危機的状況を打破するため、
今回からだ工房HOPEの星野先生が立ちあがった。
「お・け・つの整体」について臨床的な勉強会が行われた。
整体でおしりにアプローチすることで、様々な変化が起こる。
スタイルの変化、見た目の変化だけではない。
おしりは、ヒトが二足歩行で生活するために発達した武器である。
そのおしりに変化が起こるということは、生活が変わる可能性も十分にある。
いわば、ないがしろにされてきたおしりの危機も、
整体で打破することができる。
これは、人類の進化の歴史においてはかなり重要な出来事である。
今後このままヒトのおしりの筋肉が衰えていくと、
4足歩行に退化していくことは、進化の歴史が証明している。
シャバーニに唯一対抗できるのがおしりの筋肉なのに、
おしりの機能が弱っていったら僕らはなす術がない。
同様に、女性もおしりをないがしろにすると、スタイルの源が崩れてしまう。
おしりは、後ろ姿では顔に当たる。
表はバッチリメイクしても、顔から下や後ろ姿が残念なのは、
シャバーニも心苦しいことだろう。
星野先生、ありがとうございました!