ウシから学ぶ筋肉
あらゆるスポーツにおいて、心肺機能は武器になる。
心肺機能だけで圧倒できる場合もある。
走る競技は特に、心肺機能が重要だ。
心肺機能、心肺機能と繰り返してきたが、心肺機能って何だろう?
ざっくり言えば、
1、空気を肺に取り入れて換気する能力
2、酸素を血液中に採り込んで運ぶ能力
空気を換気するのは筋力や、筋肉の協働のバランスに左右される。
酸素を取り込むのは、肺の細胞レベルや血管の機能に左右される。
特に、吸う・吐くという空気の入れ替えが出発点になっていることに注目したい。
あらゆるセラピーでは、「吐く」ということが重視されるが、
これは「吸う」ということを前提として「吐く」わけで、
「吸う」ことをおろそかにしてはいけない。
吸わなければ吐けない。
吸うための筋肉は心肺機能以前に、生命維持に関しても重要な役割を果たしている。
吸うために働くのは、言わずと知れた「横隔膜」という筋肉である。
牛肉の一部位である「ハラミ」は横隔膜であり、
個人的にはタンに次ぐくらい美味しいと思っている。
実際のところ、横隔膜を鍛えるだけで、
走競技や多種目のランパートはかなり能力が向上する。
何を隠そう、明らかに長距離向きでない体つきの僕が、
走り続けるきっかけを作ったのが横隔膜の強化だった。
単純に、呼吸筋トレーナーで横隔膜を鍛えたことで、
駅伝を走る基礎体力が培われた。
経験的に呼吸筋の重要性を知ったことから、競技人生が始まった。
これから始まる山岳駅伝では、脚筋力以上に呼吸筋力が武器になる。
平地が21%の酸素濃度に対して、
14%という条件下で行われる富士登山駅伝では、
心肺機能の開発がトレーニングの最重要課題である。
呼吸筋トレーナーが無くても、実は横隔膜を鍛える良い方法がある。
レッグリフト系の、いわゆる脚上げ腹筋をやることだ。
脚を固定して上半身を上げるクランチでは、横隔膜は鍛えられない。
流行りの、こらえるタイプの体幹トレーニングは論外。
鍛えよう、横隔膜。
姿勢も良くなる、疲れにくくなる、頭も冴える。
腰痛や、肩や首まで変わる、スゴイ所。
焼津市・藤枝市の整体「からだ工房らくだ」
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