エナジードリンクよりエナジーサイクル

年齢が上がるにつれて、歳が近い者同士が集まると話題になるのが健康診断の話だ。
次第に不健康自慢コンテストが開催され「俺なんてさー!」「私なんてね!」
という声が次々に上がる。
おおよそ外見からも、引っ掛かった検査項目に納得がいく。
大概の場合は当の本人も自覚していて、何年も要注意になっているはずだ。
話のネタになることはなるけれど、正直なところ笑えない。
というか、不健康自慢は相当格好が悪いということに気が付いていないのがイタイ。
数値はメチャメチャなのに、健康診断なんか毎年のセレモニーみたいなものとして、関係ないと堂々と開き直って元気で居る方がカッコイイ。
不健康自慢にはマイナスオーラがビンビン出ていて、英気が吸い取られそうな感覚さえする。
よくある、寝ていない自慢がガキ臭くて自己陶酔しているのと同じだ。
一睡もしていないなんてのは、40時間以上にならないと寝ていないことにならない。
整体屋の仕事は、健康のための一助になるものだ。
そこにはもちろん生活習慣が関わっているので、食生活のことは避けて通れない。
色々勉強して吟味して、経験も照らし合わせてみると、原則はシンプルである。
今日は食べ方について。
食べた後のモノは、消化器官で「消化」され、これには数時間から場合によっては十数時間かかる場合もある。
消化されたものは「吸収」という段階に入り、血液循環を通して吸収したものが全身に送られる。
その後は「排出」という作業が待っており、最後に欠かせないのが「消費」だ。
「消化→吸収→排出→消費」
食事は生きるためのものであるので、
消費があって初めて生命機能維持のための食事が完了する。
このサイクルを回していれば、多くの場合は内面からの健康の諸問題は起こりにくい。
ところが、実際にはこのサイクルを止めている習慣が多いのだ。
消化の途中なのにまた食べたり、吸収のタイミングで消化の仕事を押し付けたり、
排出のタイミングでまた消化の仕事を押し付けたり、消費されていないのにまた食べてみたり。
ひとつの仕事が終わっていないのに、内臓に無理強いを毎日繰り返している。
カラダを支配している自律神経系は、相当な頑張り屋さんなので、
無理強いさせられてもかなりの所までは文句も言わずに働き続ける。
実際の所、内臓に無理をさせ過ぎているせいで、日本人は元気が無いのだ。
内臓君には、ひとつの仕事をさせてあげて欲しい。
バイオリズムに合わせたエナジーサイクルを取り入れると、ビックリするくらいに調子が良くなる。
特に午前中は排出と、消費の時間。
添加物まみれのコンビニスイーツ食べながら「食べてないのに痩せないのよね」は無しね(笑)