跳べないノミ
台風が近づいて参りました。
雨も風も強くなってきているけれど、やり過ごすしかないですね。
台風24号の影響で、日曜の予定が空になってしまったので、
天気が荒れない午前中に2km×3本を決行。
島田のマラソンコース「リバティ」で、
近隣のランナーと集まって合同でスピード練習。
2km上流へ遡って、2km下り、2kmまた上るというコース。
このところ登りと山の練習ばかりで、スピード練習の割合がめっきり減っている。
バランスよくやりたいのだけれど、
時間の都合やコンディションの兼ね合いもあって、
スピードトレーニングを後回しにしがちだ。
スピードが出ないのでやるスピード練習なだけあって、タイムは低調。
①6’16”
②6’16”
③6’24”
数年ぶりの島田でのスピード練習は、新鮮に感じた。
呼吸も苦しくない、脚もキツくないのに、このタイム(笑)
余裕度はあるのに、脚が回り切らない、出し切れない、上げ切れない。
回転数を普段上げていないので、こんなものでしょう。
週1で登り、週1でスピード、週1で距離走、
というミックスでコンディションを作れば、脚が回らないのも上げ切れないのも解消できそうだ。
3本目のラスト1km位で、急に動きのギアがカチッと噛み合った。
最後の最後に、忘れていたスピードの動きを取り戻して修正。
しばらく股関節の外旋着地をすっかり忘れていた。
股関節の外旋着地を忘れると、途端にスピードが出にくくなってマメができる。
これだけ思い出しただけでも大収穫だった。
ノミを蓋をした箱に入れておくと、蓋よりもずっと高く跳べる力があるのに、
その蓋の高さまでしか跳べなくなるという話がある。
身の周りの環境や制度、人間関係や、固定概念を蓋に例えている。
バリエーションの少ない動きをしていたり、個人で走ってばかりいたり、
競争相手の居ない所で走っていると、知らず知らずのうちに蓋が被されていたりする。
環境を変える、出稽古に行く、視点を変える、といった刺激はいつも必要だ。
蓋の高さまでしか跳べなくなったノミを、もう一度高く跳ばせるには、
蓋よりも高く跳べるノミの姿を見せてあげることらしい。
そこが限度と思っている壁を、取り去ってあげると、潜在能力が目を覚ます。
競い合いって、いいね。
富士登山競走、富士登山駅伝でも、
全国クラスのランナーを目の当たりにすることで、
僕の世界観は毎年壊されて創り替えられてきた。
少しでも台風の被害が少なく済みますように。
おやすみなさい。