人は自分に騙される
今や誰もがスマホ、パソコンを持っている時代。
そのおかげで、こうして情報発信することが出来ている。
昔よりも、簡単に情報を得る、
また世界中にメッセージを発する事が出来るようになった。
情報がなだれ込む中で、その質はどうかというと、必ずしも良くなってはいない。
誇大表示、誤報、噂話のレベルのものに、現実味を持たせる。
根も葉もない話が、本当のように書かれる。
デマも拡散されやすい時代になった。
おかしな話を流す方も流す方だが、受け取る側にも見抜く力が無い。
発信されているものに対して、そのままを鵜呑みにしてしまう。
簡単に信じ込めば、流す側の思う壺だ。
ネット上のページも、デザイン次第でイメージが決まり、
非言語的な領域で信じ込ませる事が出来る。
情報を受け取る側に立ち、常に受け身になると、
書いてある事にしか意識が回らない。
検索でヒットしたページを見て、
「どっかの誰かが勝手に言ってる事」が正しいと思うようになる。
人間は不安な生き物だ。
だから、常に安心を求める。
検索して、ヒットして書いてある事を、自分に当てはめて、納得する。
自分に当てはめるまで、検索し続ける。
本当はそうじゃなくても「これなんだ」と自分を納得させる。
納得させて、次第に自分を当てはめていく。
自分が病だと思う事で、病人になっていく。
現実には、そうでなくても、そう思う事で病人になれるのが人間だ。
情報は、そのままでは吸収できない。
咀嚼して、消化してからでないと、要素は吸収できない。
書かれていることの「意味」と「論理」、背景にあるもの、
書き手の真意などを、読み取る読解力が要る。
書いてある事そのままに、咀嚼せずに鵜呑みにすると、
大概の場合、良い事が起こらない。
どっかの誰かが言っている事を、
そのまま聞いたら、楽なんだけど、幸せにはなれない。
「なぜ、そうなっているのか」
「どうして、そうなるのか」
疑問を持って、自分で考える力が必要だ。
答えばかり求めると、正解にはたどり着けない。