頭の整理術
何を書くか考える。
そう考えている時は、書けない。
考えている間に、時間だけが過ぎていく。
考えているようで、実際はほとんど頭は動いていない。
誰に向けて書くのか。
何を伝えるのか。
伝えたい事は何か。
ここが決まると、するすると組み立てができる。
あとはボードを叩くだけ。
パソコンの画面に向かう時間は、少ない方がいい。
ボードを打つのは作業であって、思考回路はほとんど動いていない。
頭を整理するのは、紙の上だ。
頭の中で絡まったものや、漠然として言葉にならなかったものを、紙に引きずり出す。
そこでようやく、考えていた事が、自分で分かるようになる。
紙に書き出さないと、考えや思ったことが記録に残らないのだ。
経験として脳に刻まれていても、時間の経過と共に、
引き出すキーが薄れていき、やがて埋もれてしまう。
で、何だっけ?
という、暗証番号を忘れたような状態になりかねない。
紙に書き出すと、延々と書ける。
袋の中に、ぐちゃぐちゃに混ぜられていたパズルのピースを、
広い床の上に広げて、つないでいくような作業。
このステップが無いと、まとまりの無い、何も内容の無い文章にしかならない。
ノートの1ページに、パズルのピースをばら撒くと、
何とかはまって組み上がる時もあれば、まとまらずに放置する時もある。
まとまらないページは、時間を置いて手をつけていく。
1冊のノートには、整理できていないピースが広げられた床が、
何枚も収納されている事になる。
書き出した所でその程度のなので、普段の頭の働きはかなり怪しい。
整理中のページは山積みで、ここに文字に起こされるのはほんの一部。
その処理速度の遅さがもどかしい。
言葉に出来る、文字にして伝える事が、どれ程難しいか。
書いた事はキレイさっぱり忘れて、頭を空っぽにしておくと、
新しいことが入ってくる。
あとは、よく寝ること。
寝た分だけ頭は回る。
おやすみ!!!