飛び込む勇気
昨日は9カ月ぶりのレース、パワーブリーズカップへ。
豪華なゲスト、MC、ペースメーカー。
終始和やかでありながら、会場の雰囲気は緊張感もあり、
共にレースを走り切るランナー同士の一体感もある。
そして、みんなレベルが高い!
今年のトラック、最初にして、最後になるかもしれない。
1500m、13:30スタート
5000m、15:30スタート
どちらも感覚は良かった。
ここ何年かで、一番良かったかもしれない。
ただし、どちらも突き抜けられなかった。
これに尽きる。
1500mは4’05”くらいはいけるんじゃないかと踏んでいた。
4’00”の練習はしてきていないし、4’15”じゃ緩すぎる。
でも4’05”ならいける。
大会側が用意してくれていたペースメーカーが4’00”(たむじょー)、
と4’15”だった。
4’00”にはつけない。
僕の頭は最初からそう考えていた。
その通り、スタートから追わず、
僕はペースメーカーとペースメーカーの間を単独で走る形になった。
それが結局、4’15”のペースメーカーのペースメーカー的な位置取りになった。
ラップはきれいにまとまったけれど、
壁に当たる所まで持って行けないトライアルになってしまった。
動きが止まらない感覚は気持ち良かったし、
春からの走り込みで体が変わったのは十分に分かった。
5000mは、15’10”~15”ぐらいで走りたいと考えていた。
そこより上のタイムは、まだ考えられなかった。
ペースメーカーの設定は、14’40”、15’00”、16’00”。
ここで、15’00”には着けないと思ってしまった。
1500mも同じで、着けるのに、
または行けないと思っても、実は着けるのに行かない。
勇気が無い、臆病者なのだ。
14’40”ペースは今の自分にはどう見ても速過ぎるとして、
15’00”なら途中までも着いて行った方が楽だったかもしれない。
14’40”にも、15’00”にも着かなかった僕は、当然単独走。
最初から最後まで、完全にひとり旅。
単独で刻んだにしては、よくまとまったし、
以前よりもラップの落ち込みが少なくなった。
1周あたり、もう2秒に、僕は勇気が無かった。
200mで1秒、100mで0.5秒。
そこに飛び込む勇気すらない自分。
その自分に、正面から向き合うことになったレースだった。
良くも悪くも、崩れない、崩せない。
突き抜けられない。
春から走りこんできて、最終課題がこれだ。
体の仕上がりは申し分ない。
スパイクだって履きこなせる脚になった。
最後は、自分の殻を打ち破ることだ。
地方はコロナパニックの中で、
レースを走るチャンスをくれた大会側、
運営スタッフには本当に感謝している。
開催だけでなく、素晴らしい雰囲気の大会だった。
鍛え直して、来年も脚を運ぼう。
最後に、東京のコロナは、終わってたよ。