筋肉と神経と運動回路
日常生活の中で、その人なりのカラダの動かし方、
その人なりのクセというのは、ほぼ無意識に行われています。
繰り返し繰り返しの日常の動きの中で、目をつぶってでもできることってありませんか?
歯磨きは、鏡を見なくたって、歯を見なくたってできます。
目をつぶっても歯は磨くことができます。
これは、歯磨きの動作が無意識下に落とし込まれているからです。
ある時点から、考えなくてもできる動きは、固定化されていきます。
これは非常に便利な反面、固定化されることで関節の動きが狭くなったり、
筋肉や靭帯のねじれにもつながります。
こうしたクセが強くなるにつれて、カラダの歪みが強くなり、
カラダの色々な箇所に不具合や痛みが出てきます。
問題なのは、動きの固定化です。
決まった動きを繰り返すことで、カラダの構造まで固定化されます。
ならば、何をすればいいか。
それは、苦手な動きや、それまでしたことのない動きをすることです。
そうして、筋肉に、関節に、神経に、脳に、同時進行で新たな刺激を入れると、
今まで使っていなかった部分が動き出します。
今までつながっていなかった神経が通り、今まで動いていなかった筋肉が目を覚まし、
今まで広がらなかった関節が動き出します。
慣れていない動きをすることは、ストレスになることは確かです。
でも、ストレスの無い環境では、カラダは退化する一方で現状維持もままなりません。
慣れない動きに慣れてきたら、また新たに別のことをする。
そうして、カラダを固定化させないことが、カラダの機能を保つ秘訣です。
神経との連携が取れていない筋肉に、新たな回路を通す。
脳に新たな運動回路を構築する。
または思い出させる。
こうしてカラダの動きは変わります。
整体は、その手助けをするものです。
言葉では簡単に書けますが、実際にやってみるとどうでしょうか。
いつもと逆の手で歯を磨く。
いつもと逆の手でお箸を持つ。
その扱いにくさこそが、固定化された動きの解消と、新たな神経回路の構築作業です。
歯磨きと、お箸は最上級に難しいですね(笑)
それは、それだけ繰り返されてきたことだからです。
日常生活の中で、何かを逆にしてみる。
それをしばらく続けてみる。
すると、色んな変化が起こるはずです。
もし、カラダの不調に大きく影響する動きに対して逆の動きを出来たら、
それだけで不調は解消できることもあるでしょう。
出来ないことをする。
逆のことをしてみる。
新たな動きを覚える。
神経回路の促通は、人生を変える可能性を秘めています。
まずは歯磨きから、お試しあれ。
「できる」を増やす整体院
からだ工房らくだ
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