相関と因果の洗脳地獄
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170611-00000507-san-sctch
「朝食抜きは良いことなし 学力低く、脳出血リスク4割高、冷え性率も2倍に…」
情報があふれている昨今、情報を取捨選択して確かなものを見極めるチカラが問われている。
Yahoo!ニュースに、冒頭の見出しの内容のものが載った。
冷静に、当たり前のことを当たり前に読むと、内容がちゃんちゃらおかしいことに気が付く。
一見相関関係にあるように見える2つの事柄は、関係性があるという前提に立った見方をすれば、関連があるように見えてしまうのだ。
ようは色眼鏡をかけて物事を見ると、本当のこと・本質的なものが見えなくなるということ。
間違えてはいけないのは、「相関関係にあること」と「因果関係にある」ということは全然別物だということ。
朝食を食べていないデータと、学力、脳出血、冷え性のデータは、関係性があるように見せて、実は全く因果関係がない。
「原因と結果」がきっちり結びつくのが、因果関係にあると言える。
確かであるということ。
相関関係にあるというのは、例えば2つの事柄で1つが動くともう一方も動くということ。
ただし、関係性を左右する様々な条件を排除しきれていないと、相関関係にあるとは言ってはいけない。
よくある間違いが、ランナーのタイムと体重の関係性について。
「タイムと体重は相関関係にある」と一般的に言われているが、因果関係ではない。
関連はあるが、確かではなく、色んな条件によって結果がかなり左右される。
「軽くした方が速く走る効率は上がるが、軽いランナーが速いのではない」と言ったところか。
冒頭の「学力低く、脳出血リスク4割高、冷え性率も2倍に」というのは、そういったことを引き起こす生活習慣をしている人の傾向として、「朝食を食べていなかった」という見方がフラットではないだろうか。
ここを見間違うと、事実無根の洗脳地獄にはまっていくので要注意。
情報は全部疑ってかかろう。
残念な情報は斬っていかないとね!!