焦りと恐怖心
登りのトレーニングは、昨年以上に進んでいる。
鬼岩寺に通っている回数も、本数も多い。
1度行けば、完全な回復には1週間はかかる。
その間に平地で距離を踏んだり、スピードも少しではあるが入れている。
脚は常に筋肉痛だ。
「トレーニングによる刺激→休養→適応」
このプロセスでしか、体の能力を引き出すことは出来ない。
つまり、脚が回復する前にトレーニングをぶち込んでいる自分は、
体の適応プロセスに反する事をしている事になる。
わかってる。
でも、それでいいのだ。
富士登山競走も、富士登山駅伝も、生理学的に測れない領域での戦いになる。
高度3700m、
酸素濃度は平地の3分の2(14%)、
足場の悪さと、斜度に加え、
その環境下で動ける最大スピードで登る。
登山競走にあっては21kmで標高差3000mを登り、
登山駅伝で自分が担当する区間は、4.24kmで1000mを登る。
この環境下でのスピード勝負は、動けない中で、どれだけ動けるかという戦いになる。
言う事を聞かない体で走るのが前提だ。
動けない状態を作っておいて、さらに追い打ちを掛ける。
踏んで踏んで、踏み固めて、適応させる。
どれだけ踏めるかが、今の時期に大事な事。
ここまで、順調なはずだが、いつも焦りはある。
もっと、もっと、やらなきゃいけないんじゃないか!?
動かない体で、しんどさのレベルが上がる程に、焦るのだ。
そうやって、恐怖を感じて、出来る限りの準備を重ねるしかない。
自分の到達したい所に、近づいているのか?
方向性は合っているか?
このままでいいか?
常に、試行錯誤の連続。
ライバルたちは、ずっとずっと先に行っている。
追い着いて、先に行くには、狂気の域まで入るしかない。
明日の夕方は、
登りばかりでおろそかになっている、スピードトレーニングの一環で、5000m。
エコパスタジアムで16:51スタート。
登山競走はスピードないと戦えないから、例年以上にスピードを意識して組み立てたい。
ちなみに、今年の5000mは、
3月30日静大サーキット15’39”39(土砂降り)
4月13日静岡県中部選手権15’55”09(前々日39℃の発熱)
5月11日静岡県長距離強化記録会15’52”93(また風邪引いた)
という、低調なタイム。
4月、5月よりも明らかに体調はOKだけど、
登りのために脚を潰している期間だけに、タイムは狙えない。
そんな中で、どれぐらい走れるのかという、現状把握のトライアルになる。
面白そうな組なので、楽しんできたい。