扁桃腺手術記4「炎症と癒着」
こんばんは!
ここ数日、扁桃腺手術記と題してブログを更新しています。
それは、整体につながる小さな気づきがあると感じたことと、
もうひとつは、現在扁桃腺手術に関する情報が少ない点です。
扁桃腺の手術は、過去には日帰りで簡単に行っていましたが、
ある時点を境にして、極力行わない方向に日本の医療体制が変化したようです。
おそらく、インターネットの普及段階と扁桃腺手術の転換期が重なったために、
具体的な情報が少ないのだと考えられます。
今後、誰かが扁桃腺手術をするにあたって、
このブログをほんの少し参考にしてくれたらと思い書き記しております。
さて、今日のテーマは「炎症と癒着」
何を隠そう、僕の扁桃腺は度重なる炎症(およそ2カ月に1回が15年位)により、
肥大化してさらに周囲の組織と癒着を起こしていました。
この癒着というのが実に厄介で、
本来ならくっついていない所と扁桃腺がくっついてしまっていました。
それも、右も左も色んな所でです。
大人の扁桃腺の手術は、これだから厄介なのだそうです。
子どもの場合は、ほぼ癒着がないので、パチンパチンと切っておしまい。
傷口も小さく、治りも早く、痛みも少ないそう。
炎症反応というのは、カラダの防衛と共にカラダを修復するためのものです。
例えば、デッドボールが当たる→腫れるということは野球ではよくあること。
この腫れは、炎症です。
カラダは炎症を起こすことで、
体中からダメージを受けた部位を治す材料を運んできます。
材料が集まってくるので腫れるんですね。
集められた材料が吸収されて修復が進む程、腫れは引いていきます。
このカラダのシステムは、とても優れている反面、よろしくない面もあります。
それは、修復しなくてもいいところまで修復しだす。
更に、どう修復するかをコントロールできないという点です。
扁桃腺が腫れた後、修復がかかります。
これを何度も何度も繰り返した結果、離れていないといけない所や、
くっついていない部分がくっついてるという状況が起こります。
人によっては、突っ張る感じがしたりすることもあるようです。
例に漏れず、僕の扁桃腺も癒着だらけだったために、傷口がとても大きくなり、
手術後10日経ってもとても強い痛みが続いています。
この「癒着」は、随分前に膝の手術からの回復過程でも起こったことを、
以前ブログに書いたことがあります。
「カラダを使う→修復する」という、誰もがしているごく当たり前のサイクルでも、
年月を重ねていくと、全身の関節や筋肉同士が癒着を起こしていきます。
統計はとっていませんが、スポーツをしていると、
おおよそ小学校高学年から中学生になるにつれて、癒着が目立ち始める気がします。
くっつかなくてもいいところがくっついたり、
そんなくっつき方しなくてもいいのに、くっついちゃったりする訳です。
癒着は読んで字のごとく、癒えてくっ着くと書きますね。
本当にその通りなのです。
年齢を重ねるにつれて、カラダの動きが悪くなったり、
スポーツ選手においては競技歴が長くなる程思うようにカラダが動かなくなるのは、
あらゆる部分で癒着が起こっているからだと僕は考えています。
カラダが歪むというのも、癒着が大きな要因のひとつです。
整体でカラダの動きが変わるのは、施術で癒着を取っていくからです。
ただ、全部が全部取れるわけではないし、もちろん限界はあります。
癒着の取り方も、少しばかり痛かったり、全然痛くなかったり、場合によります。
少なくとも、整体の施術は徒手療法だし、非観血的なので、
扁桃腺の手術のような激痛はあり得ません(笑)
関節や筋肉の癒着が取れると、関節の機能が復活します。
面白いもので、脳も敏感にそれを察知して姿勢や動きをコントロールするんですよね。
実体験だと、つい長く書いてしまいます。
今日はここまで。
明日こそ喉の痛みが軽くなりますように。。。