売れるシューズ≠優秀なシューズ
あらゆるスポーツにおいて、シューズは故障の原因になり得る。
毎日の練習、トレーニングで履いているシューズに、何らかの問題が隠れていることは少なくない。
毎年モデルチェンジされてメーカーから発売されるものが、
必ずしも良くなっているとは言えない。
バージョンアップしたように見えて、良かった要素を切り捨ててしまうこともある。
むしろ、ここ何年かはそういった傾向が強い。
良かったものがどんどん廃盤になっていき、新しく出たものが残念!
ということが多いのだ。
故障を抱えるランナーのシューズを手に取ってみると、
悪い意味で「なぜこれを選んだのか?」と聞きたくなることがある。
トップシェアを誇るメーカーのシューズでも、
好ましくない動きを誘発する構造になっているものが相当数あるのだ。
手に取ってみて「これじゃ走れないな…」と思ってしまう。
そんなシューズほど、よく売れるのだ。
マーケティングの手法を駆使すれば、知名度のあるブランドなら人は動く。
売れるものが良いものではない。
悲しいかな、良いものほど大衆には伝わらないのがこの世の理だ。
アシックスならまずはターサージャパン。
初心者ほど最上級モデルを履くべきなのだ。
入り口を間違えると、故障のスパイラルから抜け出せなくなる。
ミズノは数年前ならウェーブスペーサーが良かったけれど、
今はウェーブエンペラージャパンしか勧められない。
アディダスは…耐久性を無視するならブーストシリーズも悪くはない。
ただ、フェザーロケットの素晴らしさが忘れられているのが残念。
ナイキは、、、と言い出したらキリが無い。
僕の身の周りで、実はニューバランスのHANZOがジワジワ来ている。
発売直後に手に取り「これは!」と思って2足買い、走り込みと静岡マラソンで使った。
月間500km~650km走っても脚にダメージ無し、シューズそのものもびくともしない。
この間来院した高校生ランナーも履いていた。
アッパー部分が最初硬く感じるのと、付属の紐も硬いことで好みが分かれるくらいで、
ターサージャパンに匹敵する実力がある。
この良さが、もっと伝われば良いのにと思う。
売れるものと、良いものは違うのだ。
HANZOはランニングシューズの最高傑作、完成形であるターサージャパンをわずかに超えてしまった!?
これが、約3カ月履いた正直な感想。
フルマラソンも走れて、ペース走もできて、スピードトレーニングもできるシューズ、、、
走力に関わらず、カラダの構造は皆同じであるはず。
その動きを殺さずに、引き出すシューズは数少ない。
つまり、シューズは走力で選ぶべきでないということ。
今日はここまで!
おやすみなさい。