埋もれながらも色あせない運動理論
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「カラダは食べた物と動いた量でできている」
これは古今東西変わらない、不変の条理です。
食べ物の話になるとお腹が空いてくるので、今日は運動の話。
様々なトレーニング理論が出てくる中で、
最も信頼を置けるのは心拍数を管理するトレーニング方法です。
カラダに変化を起こしたいなら、心拍数を管理する方法を取れば間違いなく結果が出ます。
生理学的に最も理に適った方法だからです。
僕も学生時代に先輩の実験の被験者をしたり、実験に取り組んだことがあります。
胸にトランスミッターというベルトを付けて心臓の電気信号をキャッチし、
トランスミッターから腕のモニターに心拍数を飛ばして記録する方法や、
心電図の電極(赤・黄色・緑)を付けて運動の負荷を上げていく方法、
更に様々な条件下で計測を行いました。
心拍数や、拍動の上昇、下降のグラフを解析していくと、
その人の体力レベルや心肺機能、呼吸循環器系の能力がわかります。
それから、その人がどの程度頑張って運動したかもわかります。
「もう無理!!死んじゃう!」
なんて言っても、心拍数が上がっていないとサボっているのがバレちゃいます。
また、1kmを3分で走るように指示して仮にそのタイムで走った場合、
AさんとBさんではどの程度余裕があったか、無かったかなどの違いもわかります。
一定期間集中的にトレーニングに取り組む前、後と心拍数を比較することで、
トレーニング効果があったか無かったかもわかるようになります。
心拍数を管理してトレーニングに取り組むことは、スポーツだけでなく、
健康管理にも極めて確実で結果の出るものであると言えます。
細かい理論などはGoogleさんに聞けば教えてくれるので割愛します。
最も確実で結果が出るものであるのに、
なぜ日本においてはあまり心拍を管理することがメジャーではないのか?
おそらく、主な理由は「めんどくさい」からでしょう。
心拍数を運動中にリアルタイムに知るためには、上記のトランスミッターや、
手首に光学式の「ハートレートモニター」をつける必要があります。
僕が学生時代はまだまだハートレートモニターは高価で希少でしたが、
最近ではGPS付のランニングウォッチに機能が付いていたり、
心拍計測だけなら安価なものが出てきました。
心拍を管理するトレーニング方法自体は、実はかなり古典的です。
運動生理学の世界では常識であり、
目新しいどころか古びている認識さえあるかもしれません。
実験に取り組んだ僕だからこそ言える、
心拍数を管理するトレーニングがいまひとつ浸透しない理由をもうひとつ。
「めっちゃキツイ!!」
これに尽きます(笑)
トレーニング効果があるレベルの運動強度って、
自分が思っている以上に数段上の力を出さないと到達できないのです。
なので「こんなに苦しいのに、全然心拍数上がってないじゃん!」という状況が度々起こり、
その苦しさとギャップに打ちひしがれていくのです(笑)
感覚とカラダの中で起きていることの、差を突きつけられるのが心拍トレーニングです。
数字で突きつけられれば、甘さが無くなる…
心拍数を管理するトレーニング方法が最も確実で効果が出るというのは、そのためです。
スポーツのギアは技術革新が早いなと想いを馳せながら、今日は昔を思い出しました。
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