体が熱を帯びる
![](https://i0.wp.com/lakuda.net/wp-content/uploads/2019/07/IMG_20190720_185018.jpg?fit=833%2C625&ssl=1)
トラックの記録会も終わったので、
走りの基礎作りから登りの体作りに切り替えている。
有酸素の土台は維持しながら、
傾斜に適応する筋力を伸ばし、
乳酸を酸化させてエネルギーに変える。
ロングランと、
筋トレと、
階段インターバルと、
ファルトレク。
最終段階でタイムトライアル。
自分の体重を上に上に運ぶ、コントロールを鍛える。
登りの体作りでしんどいことのひとつ。
「体が灼ける」
全身の筋肉やら腱やら、関節が炎症を起こしだす。
炙られているような、熱感。
独特な痛みが体を締め付ける。
浮腫んでは鎮まり、また浮腫んでは鎮まりの、繰り返し。
そうして、体を叩いて叩いて、叩き潰して脚を作る。
そんな身体の作り方は、実は最善では無いのではないか。
もっとスマートにやるべきなんじゃないか。
なんてことは、いつも考えていて、改善の余地は常に探っている。
体を叩いて潰しながら作っていくのには、理由がある。
富士登山駅伝の5区では、
標高2000mから3000mの低酸素下で、
壁のような傾斜を登らなければならない。
足場は砂地。
そこでは、生理学的な限界を超えた所で、勝負が決まる。
「理論上」という言葉が通用しない。
「心肺機能」という概念の虚しさがそこにある。
何よりも、肉体的にも、
精神的にも追いつめられて、逃げたくなる。
逃げたらもっと苦しい。
どこにも逃げられない苦しさ。
そんな逃れられない苦しさが怖い。
だから、準備をする。
ビビればビビる程いい。
やればやる程、畏れるようになる。
自信なんて要らない。
臆病に臆病を重ねる方が、100倍強くなれる。
パンパンに腫れた脚が、明日は少しでも治まっていることを祈って、
おやすみ!!