仕入れが大事か経験が大事か
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久々に街中に出た昨日の昼頃。
まぁ、本当に人が少なくて、平日かと思うぐらい。
それでも、まだ多かった方らしい(笑)
平常通りなら並んで買うお店も、
お客さん誰も居なくて、拍子抜けした。
最近はTVにも飽きて、毎日5分ぐらいしか観ていないけど、
世の中の騒ぎはまだ序章に過ぎないのだと、
世界各地のニュースの見出しで悟った。
こんな世の中だからこそ、腰を据えて、本を読むのがいい。
本とネットでは、同じ字面を追うにしても、雲と泥との相違がある。
その違いは「向き合い方」だ。
ネットでは、常に短いやり取りの繰り返しで、情報に触れる。
見出しやキーワード、キャッチ―なものを探しながら、次から次へとスクロールする。
自分でより面白いと思うものを選ぶ。
主導権が自分にあるのがネット。
浅い情報のやり取りの繰り返しで、集中力を要しない。
読者ではなく、消費者のように情報を漁っていく。
一方で、本を読むには、文章に自分が合わせないといけない。
腰を据えて話を聴くように、相手(著者)の言葉からシーンを描き、
想像力を働かせることで、疑似体験をする。
本は、相手が主体。
自分が合わせにいって、集中力をもって向き合わないと、
文章の奥にあるものは見えてこない。
本を読むのは、相手を理解する事と同じだ。
ネットではいくらでも情報は手に入るが、
「1冊の本の文字数だけスクロールして読んだ」という人は、
ほとんどいないだろう。
それだけ、ネットは浅いやりとりなのだ。
ネットで情報は簡単に手に入るが、仕入れただけでは、
噂話の伝言ゲームにしかならない。
自分一人だけでは経験できない人生を、疑似体験できるのが本の世界。
経験していない事は、自分の言葉で語れやしない。
ちょっと前から書店に並んでいて、
よく目にするけどスルーしていた本。
1時間あれば十分読める。
本を読まない人こそが読むべき本だが、
本を読まない人は、この本をまず読まないだろう。
本屋は宝箱。
有り金は全部本屋に使え!!