中部陸上競技選手権大会5000m
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昨日は超久々のトラック公式競技会。
昨年は度重なる中止をくらい、
僕もここ数年はスピードを捨て、登り専門を謳って、
トラックに比重を置いて来なかった。
かつて陸上長距離で皇帝と言われたハイレ・ゲブレシラシエは、
「トラックのスピードの苦しさに比べれば、
エンデュランス(距離)の苦しみは、どうってことない」
と言った。
人間誰しも、苦しいことから逃げたい。
でも、苦しさから逃げたら、強くはなれない。
逃げたいもののうち、逃げていいものと、逃げたら試合終了のものがある。
トラックの苦しみは、後者だ。
登りをやり込んだり、フルマラソンをやる程に、
トラックで鍛え直さなければいけないということを、肌で感じてきた。
昨年はひたすらロードで基礎を作り、
秋からトラックに戻り、タイムトライアルを重ねてきた。
走り始めてから、最も良い感覚とタイムで、準備が出来た。
昨日の5000mは、普通に走ってもベスト更新(15’17”切り)。
15’10”くらいは十分狙える。
展開が良ければ14分台も。
なんて思っていた。
練習のタイムトライアルでは、
いつでも15’30”前後で走れていた。
そんなことも、ここ何年も無かった。
調整して走るレースは、もっと楽にタイムを狙える。
そう思っていたら、レース当日、
スタートからの気象コンディションが激渋だった。
普段から、強風で荒れる環境でトレーニングしていても、
今日の風は強すぎる!
と感じる気象条件。
集中力を引き出して、細かくラップを見ながら、粘りに粘った。
心を常に今に置く。
最後200m、100mはスパートも利かず、とても長く感じた。
終わってみればタイムこそ出なかったが、
とても深い集中状態を維持して走り切れたと思う。
走った記憶が無いくらい。
タイムだけ見れば、練習と全く変わらない。
けれども、できなかった事が、
できるようになってきた手応えはあった。
チームのメンバーも、どんどん強くなる。
みんなカッコ良すぎるぜ。
これから本格的に登りの強化シーズンに入る。
それでも、トラックからは離れない。
ロングラン、
ファルトレク、
ヒルトレーニング、
トラックトレーニング、
この繰り返し。
待ってろ、富士登山駅伝!