TTの効果と価値
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山岳レースの日本シリーズ「富士登山競走」の翌日は、完全休養。
走りたかったけれど、今週5日にある富士登山駅伝のために我慢して休んだ。
レースの疲労は時間の経過と共に表面化してくることがあって、
ピークを合わせたい時には、特に練習の質や量に注意を払う。
ピークを作る時は、ダラダラやらない。
じっくり長くはもっての外。
短い時間と距離の中で、良い動きを作る。
時間は短ければ短い程良い。
まだまだ走れるけれど、走らない。
そんな調整を加えていく。
一日休んで、7月29日の日曜日は富士登山駅伝前の刺激入れに、
春から通いに通い詰めた鬼岩寺の階段へ。
登山競走の疲労はさほど強くないことは、鬼岩寺へ行く前に朝練習で確認できていた。
朝練習は寝起きと共に出発。
のんびり7km31分(4’54”、29”、20”、16”、09”)
鬼岩寺の階段は、下りも含めて1’50”のレストで10本(お姫平までの砂利階段も含む)。
レース後なのに、この日が一番楽に10本走り切ることができた。
タイムもいつもより良いのに余裕があって、呼吸も脚にも魔法が掛かったように思えた。
富士登山競走で高地に居たことと、
普段掛けられない負荷を脚にも心肺機能にも掛けられた事で、
殺人的な鬼岩寺の階段にも、奇跡の余裕が生まれた。
高地トレーニングマジックとも言える。
結果的には、富士登山競走に出たことが、かなり有効なトレーニングにもなっていた。
位置付けとしてはタイムトライアル。
トレーニングで最も厳しいのはタイムトライアルで、
一番必要だけれど、一番やりたくないトレーニング。
実際、様々なメニューを組み合わせてトレーニングしているようで、
TTを避けているだけになっている事がほとんどではないだろうか。
全力を出すことに慣れないと、全力は出せない。
TTは大事なレースの予習。
あまり重要ではないレースを、TTとして使うことも有効だ。
出し切る機会を作ることで、眠っている力はもっと引き出せる。
しんどいけど。
景気付けの階段インターバルで高地の偉大さと、TTの効果を実感できた。