アスリート専用呼吸整体のRootsその1
アスリート専用呼吸整体について、早くも反響を頂いている。
嬉しい限りではあるが、このところHPをいじっていなかったので、
すっかり更新の仕方を忘れてしまい、メニューバーを作るのに四苦八苦している。
しばしお待ち願いたい。
アスリート専用呼吸整体ができるまでのことを思い返すと、
かなり前のことまで遡らなくてはならない。
それに、同時進行で色んな要素や経験がシンクロしたこともあり、
書き出すとかなり長くなる気配が漂っている。
点と点が線になり、幾つもの線が重なってできた、アスリート専用呼吸整体。
思い返せば、もう5年程前になる。
僕はフミユセラピストアカデミーのプロ養成コースを修了した。
24時間の交替勤務をしながら、勤務明けでも寝ずに通っていた(40時間位寝ない時もあった)。
眠気なんて気にならないくらい、整体の勉強をするのが面白かったし、
師匠から整体を習うことで、燻っている自分のエネルギーを燃やそうとしていた。
スクールを卒業しても、その時点では飯を食える実力は無い。
技術を学ぶことと、整体で生きていくことは違う。
スクールを出てから、本当の修行が始まる。
プロ養成コースを修了した後は不安もあったけれど、
自分の人生を切り開くスタートラインに、ようやく立ったのだという思いだった。
ところが、僕がスクールを卒業した次の日、事件が起こった。
師匠が事故に遭ったのだ。
それも、ちょっとした事故ではない。
消防の現場でよく使われる言葉で言えば、CPAの状態に陥る事故だった(らしい)。
CPAとは、心肺停止状態のことをさす。
意識無し、呼吸無しのことをCPAと言うのだ。
CPA状態が数分続いただけでも、
脳の神経細胞がダメージを受けて、何らかの障害が起こる場合もある。
また、臓器への血液循環が途絶えることによる障害も起こる。
師匠の事故は、脊髄損傷(頸髄損傷)だった。
数分間でも呼吸が止まったら、ヒトのカラダはあらゆる機能が失われる。
呼吸が止まり、血液循環が止まり、酸素が運ばれなくなった細胞は次々死んでいく。
頸髄が損傷したら、、、神経が遮断されて、自分のチカラで呼吸することが出来なくなる。
それは即ち、生存の可能性がゼロに近いという事に他ならない。
頸髄を損傷した師匠の心肺は、実際に何度も停止したらしい。
もっと言えば、首から下は自分の力で動かすことが出来なくなる。
でも、師匠はあの世に行きかけたのに、戻ってきた。
奇跡的に、自発呼吸(自分の力で呼吸する)が、ほんのわずかに戻ったのだ。
そして、ここからまた、険しい道のりと挑戦と奇跡の毎日が始まる。。。。
まさか、その師匠が元気になってハワイに行くなんてね、、、、、
今日はここまで、続きはまた明日。