アミノ酸、プロテインの位置づけについて
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どんなスポーツでも、トレーニングのパートナーとして、
また健康維持のためとして、
プロテインやアミノ酸を飲んでいる方は少なくありません。
今日は、その辺りの話について。
まずプロテインという名前ですが、単純にこれは「タンパク質」であって、
それ以上でもそれ以下でもありません。
タンパク質は主に肉や魚、卵や豆類に豊富に含まれており、
カラダを作るためには欠かせない栄養素のひとつです。
プロテインというカタカナ、横文字にすると、
いかにも何か効果がありそうな感じを受ける方が多く(メーカーのイメージ戦略)、
どんな効果がありますかとか、何がいいですかとか、色んな質問を受けます。
ここで、本当のことを言うと、
タンパク質自体には全く生理的変化を起こす力はありません。
また、タンパク質を構成するアミノ酸も同様です。
それは、あくまでプロテイン(タンパク質)は食品だからです。
タンパク質はカラダを構成する栄養素です。
トレーニング後は、カラダを修復するためにタンパク質を摂ることは大切なことです。
ただし、肉や魚、卵や豆からタンパク質を摂ろうとすると、
結構な量と、調理の手間と、余計な脂や時間的な問題が生じます。
プロテインの製品なら、調理の手間も無くタンパク質だけを摂ることができるので、
効率がよく食事による負担が減らせます。
プロテインの利点は、そこです。
ただ、飲むと何か効果があるというイメージばかりが先行しているのが現状です。
魚や肉を食べるだけでは、太るだけですが、
プロテインという横文字にするだけで効果がありそうな気がするのは、恐ろしい事です。
プロテインやアミノ酸をトレーニングと並行して摂取する利点は何かというと、
実はこれをほとんどの方が理解していません。
先ほどの、強くなるようなイメージがあるというのと、栄養学的な基礎が不足しているからだと思われます。
プロテイン、アミノ酸をトレーニングと並行して摂取する利点は、
疲労回復を早めること、この1点だけです。
ハードなトレーニングの後には、少なからず疲労が残ります。
カラダがフレッシュな状態にまで回復して、疲労が取れていないと、
強度の高い負荷を掛けにくくなります。
プロテイン、アミノ酸でカラダの修復、回復を促すことができれば、
まずはトレーニングの頻度を増やすことができます。
頻度が増えれば、次第に強度も増やしていくことができます。
例えば、週に1回しかできないようなハードなトレーニングが、
疲労の回復が早まることで週2回出来るようになれば、
それだけで随分と体力の変化、筋骨格の変化は加速します。
単純に倍の負荷がかかるわけですから、カラダには変化が現れます。
筋骨隆々のアスリートがプロテインを飲んでいると、
それで筋肉を肥大させているような錯覚を覚えますが、
あくまでハードワークあってこそのプロテインということです。
ライバルよりも、また以前の自分よりも、
頻度の多いトレーニングと、またそれに伴い高い強度をこなすには、
疲労が一番のネックになります。
疲れてなんかいられない。
よりフレッシュな状態でトレーニングに挑む。
過負荷をかけることで、変化が生まれる。
そこで初めて、筋肉の太さ、厚さ、質が変わるのです。
プロテイン、アミノ酸の位置づけは、疲労の回復を早めるためのものであって、
増強作用はありません。
いかにもクスリっぽい製品は数多いですけど、
煮干しや刺身や、ツナ缶となんら変わりありません。
過剰なタンパク質、アミノ酸の摂取は、肝臓や腎臓の負担になりますので、
お気をつけください。
細かく書いていくと、超大作が出来上がるので、
今日はかいつまんで書いてみました。
ご意見、ご感想などがあればぜひどうぞ。
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