正月太りをマジで考える
新年を迎え、お雑煮を食べるのが日本の風習だ。
このお雑煮は日本各地でバリエーションがあり、各家庭によっても少しずつ違う。
醤油と出汁なのか、味噌なのか、すまし汁なのか、入っている具はどうか、等々。
把握できない程の亜種と文化の違いはあれど、どれも美味いことは間違いない。
お雑煮というのは、とてもナチュラルな料理で、食材の生命力にも溢れて胃腸にも優しい。
お雑煮だけ食べていれば、そんなに体には負担にならないのだが、おせち料理やその他の豪勢な料理は、胃腸にとっては結構な負担になる。
濃い味付けと、食べる量の問題だ。
七草粥を食べるのは縁起物の風習と、胃腸を休めるためと言われている。
正月は太る。
休んでいるのに食べるのだから、当然である。
TVやネットでは「正月太り解消」というネタが、もう少しすると出てくるだろう。
残念ながら、正月太りを解消するのは、甘くない。
人は近道や、手軽さを求めるが、正月太りに簡単な解消法は無い。
無いからこそ欲しくなるのが人間の心理で、商売の上手い連中はそこへ漬け込む。
そもそも、人が生きていくのに必要なカロリーは、そう多くは無い。
身体活動量が多い人で、一日に2400㎉が必要とされていても、食べた物体が全て吸収されるわけではない。
食べたものがそのまま身体に吸収されるならば、ウ○コなんて出るわけがない。
実際、食べたもののうち、どれくらいが腸から吸収されているかは、把握できない。
噛み方や、調理の方法にもよるが、食べたもののうち、吸収されるのは良くて半分手程度だろうと考えている。
ということは、厳密には身体活動量が多い人でも、実質的な消費カロリーは1200㎉程となる。
100%吸収されると仮定して、1200㎉分の食事を用意してみると、本当に少ない量になる。
菓子パンなら、2個程度。
すき家の牛丼ならメガ1杯。
それで、一日をしのげるのが人の身体だ。
そう考えると、正月だけでなく、年がら年中食べ過ぎていることを痛感する。
では、なぜ食べ過ぎてしまうのだろう。
根本的な原因は、「栄養素」にあるらしい。
身体は生きていくのに必要な「栄養素」が足りていれば、過食には陥らない。
満たされている状態、満足している状態で居られる。
ところが、現代は野菜ひとつとっても、野菜の形をしているだけで、まるで栄養が無い野菜ばかり。
成長促進剤で、形ばかりでかくしたものばかり。
肉もそうしたものが多い。
身体に必要な栄養素が足りなくなると、それを補うために、食欲が暴走する。
加工食品や甘いものには、栄養素は含まれていない。
食べればたべる程、食べたくなる。
永遠に食べ続ける、身体の栄養探しが止まらない。
食事で大事なのは、ココロも身体も満たされること。
それが、食べることの本当の幸せ。
正月太り解消は、食べた分だけ動いて、質の良いモノを選んで食べること。
負担の掛かった胃腸は、自律神経系の働きを弱らせて、免疫力を弱めることにもなる。
風邪を引いたり、インフルエンザを発症するのは、正月太りにあった。
それから咳やくしゃみが、ぎっくり腰につながるなんて、怖いね!!
今日も長々と、お付き合いありがとうございました。