手前味噌という味噌
昔は味噌を家庭で作ることが多かった。
うちの味噌は一番美味いんだと、自慢したことから生まれた言葉が「手前味噌」という言葉らしい。
最近は味噌作り教室が人気らしく、毎回満員御礼になると聞く。
味噌は日本人の生活から、切っても切り離せない。
味噌作りは平安時代には既にあった。
種麹屋という商売があり、麹菌を活用して庶民は生活していたようだ。
江戸時代には「医者に金を払うより、味噌屋に払え」と言われた位に、味噌は身体の礎になる。
もし、味噌と接点の薄い生活をしているならば、体内の生態系、環境は医者通いが必要になる日も近いかもしれない。
最近「味噌汁はおかずです」という本が出ている。
元来味噌汁はおかずだと思っていたので、手に取ってみた。
これまでのレパートリーに無い具材の組み合わせがあり、実に新鮮なメニューで面白い。
味噌汁が、食卓に華を添え、それどころか主役になる本。
味噌汁が無いと、食事のメニューに四苦八苦する。
味噌汁は簡単、安い、早い、美味いの四拍子が揃っている。
こんな寒い日が続く日には、少し味噌汁に酒粕を溶かして、擦った柚子も加えてみる。
香りも良く、身体がよく温まる。
この間は、塩分に気を付けるべしという記事を書いた通り、塩加減は大切。
必要な分だけは摂る。
賢く身の周りのものを活かして、寒い冬も味わい深く。
我が家だけの味噌汁レパートリー、教えてください。