冷え・浮腫み・塩

冬らしくなってくると、季節が進んでいることが感じられる。
寒くなる程に、妙に嬉しい。
変化があるということ自体に、面白さをはらんでいる。
寒い寒いと言いながらも、死ぬことは無い。
ましてや、ここは静岡である。
どんなに寒くても、暖かい地だ。
そんな静岡にも、手足が冷える人はいる。
僕も末端が冷える事がある。
冷えが強い時は、大概手足が浮腫んでいる。
浮腫みの実体は、水である。
水は温まりにくく、冷えやすい性質がある。
身体に水が溜まると、冷えやすくなる。
冷えるから水が溜まるのか、水が溜まるから冷えるかはさておき、冷えと水はイコールで結ばれる。
寒い時に身体を温めるような食事の代表と言えば、鍋だ。
また、寒い地方には濃いめの味付けが多く、味噌の種類にも傾向が現れる。
鍋にしても味噌を使った料理にしても、塩が身体を温めてくれる。
時に悪者にされる塩分だが、無くてはならない有益なものである。
だが、塩分の摂り過ぎは冷えにつながる。
血中の塩分濃度は常に一定に保たれるため、塩を多く摂ると身体が水を欲する。
水を多く貯めることで、濃度を保つ。
これはこれで、素晴らしい機能であるが、これが冷え性の原因になる。
沢山の水を温める必要が出て来るので、体熱産生が追いつかなくなる。
身体の中心部の温度を保つために、末端の手足の血管を絞って血流を制限する。
やかんに沢山の水を入れると、沸すのに時間が掛かるのと同じ原理。
塩は身体を温めてくれるが、浮腫むほどでは冷やすことにつながる。
浮腫んで冷えを感じる人は、塩分を意識して減らしてみるといい。
やたらトイレが近くなって、、、、脱水できる(笑)
塩加減という言葉はあるのに、砂糖加減という言葉は無い。
塩の加減こそ、非常に繊細で、料理だけでなく体調を左右するカギ。
(砂糖も体に留まるには水を含むので浮腫む)
何を食べるか、何をするかより、何をしないか、何を入れないか。
足指のシワを見て、シワの多い時と少ない時では、必ず冷え方が違うはず。
今日から、足指の表情を見てあげてください。
