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第75回富士登山競走 振り返り②

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体の本質を研究する整体師、元消防士でランナー スポーツ障害のケア、癒しから調整、矯正まで
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第75回富士登山競走 結果

振り返り①

スペシャルナンバーカードは1番~20番まで。

大会側が過去のタイムや順位によって評価した番号が割り振られる。

僕の「16」が持つ意味は、、、そういうことだ。

前から2列目に並ぶと、前にも、左右にも有名選手ばかり。

ブランドとの契約選手や、世界選手権の経験者もいる。

みんな華奢だ。

細くて、僕よりも身長が低い。

2列目にいるのに、頭が出て、

更にヘルメットを被っているのでなお浮く。

ヘルメットは、今大会から6合目以上での着用がルールになった。

自前のものを最初から被ってもよし、

大会側が用意した、

オフィシャルのもの(ミドリ安全製)を5合目で受け取って使ってもOK。

 

事前にオフィシャルのものを調べたら、

インナーヘルメットなるもので、帽子の下に被ったり、

帽子の上から重ねるような、ヘルメットの骨組みのようなものだった。

正直、落石や滑落から外傷を防げるような代物ではない。

出来るだけ、競技の邪魔にならないようにという、大会側の配慮かもしれない。

 

極端な話、被ってればOKなので、自前のを最初から被ることにした。

軽くて帽子みたいなもの(ケーボーという商品名)なので、ストレスも無い。

かなり軽いケーボーで150gくらいだったのに、

オフィシャルのインナーヘルメットは60gを切るというのは、後から気が付いた。

ふざけているわけではないが、

ランナーではなく作業員にしか見えない。

 

全参加者で、ケーボーを被っていたのは、恐らく僕だけだろう。

 

実際、スタートからフィニッシュまで、

この自前のヘルメットが邪魔になることは一切なかった。

むしろ、強い日差しを遮る役目をしてくれた気もする。

 

レースはフルマラソンでも2時間10分台をもつランナー達が、

スタートから飛び出していった。

僕は後方で位置取りだけに集中した。

自分が走りやすい場所を選ぶ。

それだけで余計な力を使わずに済む。

 

7/2に3000m、7/9に5000mを走っているし、

ジョグに加えてスプリントトレーニングや、

シャープナーも入れていたおかげで、

11kmあるロードは、脚も呼吸も余裕を残して通過。

集団のペースは緩く感じた。

 

ほとんど疲れていない状態で「馬返し」から、山岳区間に入る。

確か、馬返しの通過は7位だったと思う。

馬返しから5合目までは、さほど足場は悪くない。

溶岩と土が入り交じった登山道を、走って登って行ける。

 

途中で2人を捕まえる。

5合目を通過し、佐藤小屋前で板垣君に追いつく。

板垣君は馬返しをトップで通過したはずだった。

更に、6合目でもう1人抜く。

 

前には1位のクレイジーかろ(YouTubeのチャンネルネーム)が逃げ、

入賞常連の江本さんと僕が2人で追う構図になった。

 

ラッキーだった。

ロード区間を飛ばしたランナーは、

馬返しに入って傾斜がきつくなってくるにつれて、

暑さでの消耗がたたってペースダウンしたのだ。

 

暑さに対しては、僕も弱い自覚がある。

だからアームカバーをしていた。

まだランニング界隈では使用率は低いが、アームカバーのある無しで、

暑さの感じ方や消耗の仕方は雲泥の差が出る。

アームカバーは汗で濡れてからがものすごく涼しいのだ。

馬返しまでの発汗量は、上位集団ほど多かった。

 

坦々と、余裕度を打ち消さずに、

自分の心を今に置いて登ってきただけ。

気が付いたら、トップから3位以内を走っている。

 

何だか信じられなかった。

3時間は切って、良くて6位以内の入賞ができればいいと思っていた。

自分のこれまでの実力からしても、場違いに思えた。

 

6合目から先、江本さんに離されながらも、

7合目手前の岩場で追いついた。

ウエストベルトにしまってあったワークマンの耐切創手袋をはめて、

上半身7割、下半身3割くらいの力技で這い上がるスタイル。

追いついてから抜くまでは、そんなに時間は掛からなかった。

すぐ後ろから追われるプレッシャーで、

江本さんのリズムが一気に崩れたのを感じた。

 

8合目手前で、応援の人から「前と1分だよ!」と声をかけられる。

山小屋で休む登山者たちも、手を叩き、励ましてくれる。

実際、5合目通過で2分あったトップとの差は、1分ほどに縮まっていた。

1位から3位までが約1分毎の差。

 

こんな白熱した展開を、誰が予想できただろう。

前と1分!

岩場で顔を上げると、すぐ先にクレイジーかろの背中が見える。

追いつけそうな距離感なのに、

僕の体にもアクシデントが起き始めたのはその時だった。

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