2、3カ月先を見据えて
もう4月も終わりに近い。
1カ月で30℃地球の位置も変わるので、日の出日の入りも変わった。
まだ朝晩は冷えるけれども、日中は暑い。
今日はウォーミングアップとダウンを含めて2時間半でおよそ39km位走る間に、
知らないうちに全身が日焼けを食らっていた。
カラダをマネジメントするには、中長期的な視点が要る。
4月下旬になれば、もう秋まで半年しかない。
全日本クラスのランナーが集う、富士登山競走までもおよそ3カ月。
目先の5月のトラックレースは通過点の一つとして、
3カ月先や半年先、数年先につながる組み立てで、体力強化を図らなくてはならない。
年間通じてフルマラソンをきっちり走ることができるスタミナのベースを、
いつも持っておけば、好不調の波に煽られずに済む。
その地力を持ったうえで、初めてスピードが活きる。
以前の(膝の手術前)自分はスピードはあっても、
スタミナのベースが無いことで長い距離に対応できなかった。
手術を機に、競技への取り組み方をリセットして1年が経った。
スタミナ強化に徹底的に取り組んでいるせいで、
スピードを一時的に犠牲にしていることは否めない。
1500mも5000mも、昨年も今期も平凡なタイムしか出ていない。
かつては流して400mを53秒位で走ったこともあったし、
500mを70秒で走ったこともあったけれど、今は全くそのスピードは出ない。
一時的にスピードを封印してスタミナ強化を図り、
スタミナのベースを固めた上で、スピードがより持続するように組むのが今のプラン。
1500mも3000mも5000mもベストタイムの更新を狙うための基礎として、30km走は外せない。
野球から陸上をやるようになって約10年。
振り返ってみれば、いつも目標レースまでのスパンは短かった。
強化期間が無い分、ピークも無い。
そこそこで走って、そこそこ止まりが多かった。
それを何回も繰り返していては、いけない。
人間としてカッコ悪い。
20代前半の頃は、漠然としたビジョンでしか走っていなかった。
だから、都合の付く限り走れるレースは全て出ていた。
経験値は腐るほど増えたけれど「ただ走った」というものも多かった。
ランナーなら「こうしたい」「こうなりたい」という意思は必ずある。
でもその意思は割とぼんやり、ざっくりしていることも多い。
またある時は数字に縛られて世界観が狭くなったり、苦しくなることもある。
僕もそんな10年を過ごしてきて、ようやく気が付いた。
走る目的がぼんやりしていたり、そのせいで目標も立っていなかったのだと反省した。
ただ走っただけで、そのタイムや順位に一喜一憂を繰り返していた。
もっと、明確に狙いを定めよう。
何のためにを掘り下げよう。
その標的を捉えるために、何をしたらいいのかを考えて、出来る限りの準備をしよう。
膝の手術を終えてから、そう考えるようになった。
たったこれだけのことなのに、一喜一憂を繰り返していたことで遠回りをした。
意外なことに、たったこれだけの当たり前の考え方を、
形を変えて様々なビジネス書籍や、セミナー講師が飯のタネにしている。
急がば回れの言葉通り、着地点と通過点を考えてカラダをマネジメントすること。
経営やビジネスも根っこは同じではと、つくづく思う。
日焼けが痛いので、早く寝ます。
今日はここまで!
また明日。