10秒に込める想い
整体に来られる方の中には、高校生もいます。
僕が野球をやっていたこともあって、野球部も来れば、陸上部も来ます。
長距離選手も来れば、短距離選手も来ます。
今日は超大荒れの天気の中、久々に短距離の選手が来てくれました。
高校の間に、100mで10秒台は確実と思っていたら、
追い風参考ながら、きっちり10秒台を叩き出していました。
さすが!!
しかしながら、まだまだ成長過程の中で時折腰痛が起きたりして、
練習の下積みが十分でないので、足踏みしながらのベスト更新。
もどかしい状況のようでした。
もっとやれる、もっといけるという感覚はありながら、
思うように練習を積めないというのは、悔しいものです。
才能に恵まれているので、そこそこは走れる。
でも、その才能を伸ばす練習を邪魔する症状が出てくる。
そんな状態を改善していくべく、施術とアドバイスをしました。
短距離走は、100mならたった10秒。
勝負は泣いても笑ってもその1本で全てが決まります。
たった1本のために、一体どれほど練習するのだろう。
1本に賭ける想いは、相当なものでしょう。
彼は、もっともっと速くなるだろうなぁ。
そのためには、もっともっと強くならないといけないな。
ランナーにとっての褒め言葉は、速いではなく「強い」です。
速くても、弱い選手は沢山います。
弱い選手は、目先のタイムや順位ばかりにこだわる。
条件が変われば、対応できない。
一度歯車が狂うと、修正が利かない。
気持ち次第で、結果がブレブレになる。
目先のタイムや順位なんて、ファッションです。
では、強い選手とは?
その時と場合に応じて、もっともベストな選択ができる選手です。
戦況に応じて、その時のベストを尽くすことができる選手です。
強さに、年齢や性別なんて関係ありません。
強さは、一生かけて磨くことができるものです。
あの高校生スプリンターに、強さが宿ったら、どこまでタイムが伸びるだろう。
僕にできるのは、きっかけを作るくらいの施術ですが、1年後がまた楽しみです。
「できる」を増やす整体院
からだ工房らくだ