雑に作るオートミールバー
昨年、いや一昨年か、コロナ騒ぎの頃からオートミールが人気になった。
以前から食べている僕としては、何を今更という思いと、品切れ、品薄な状況にメディアやSNSの拡散力を見せつけられたのだった。
以前よりは少し値上がったが、それでもオートミールは安い。
元々は家畜の餌の粗悪な穀物ではある。
食物繊維が豊富で、栄養価が高い。
動物が食べるものの方がポイントが高いというのが皮肉なところだ。
オートミールはポリッジというお粥状にして食べるのが一般的だ。
これも塩気のある味付けにするか、甘くするか、ドライフルーツとヨーグルトで吸水させるなどのバリエーションがある。
餅を餡子やきな粉で食べるか、磯部焼きやおろしで食べるかの違いと似ている。
餅はどちらでもいけるが、どうも僕はお粥が好きじゃないこともあって、オートミールをポリッジにして食べるのは気が進まない。
食感が緩いものがあまり好きではないのだ。
ではどうするか。
バリバリ、ザクザクするものに仕上げる。
ポリッジとは真逆をいくのだ。
フライパンで狐色になるまで炒る。
狐を見た事があるだろうか?
ほとんどの人は無いと思う。
次にみりんを煮切る。
沸騰させてアルコールと水分を飛ばす。
味醂風調味料ではいけない。
煮切り過ぎると焦げるので慎重に。
今回はアクセントにインスタントコーヒーを入れて香りづけ。
そこに炒っておいたオートミールを投入して混ぜる。
ゆっくりやってると固まるので手早く混ぜる。
全体が馴染んだらクッキングシートに広げて、好きな形や厚さに押し固める。
みりんを上手く煮切ると冷えただけで固まるが、水分が多いと緩くなる。
出来上がりはこんな感じ。
ドライフルーツやナッツを入れてもいいし、ココアパウダーを追加してもいい。
アレンジは無限にある。
ただし、ふやかしてかさを増すポリッジに比べて、このオートミールバーはそれが無い分量を食べ過ぎてしまうことがある。
量も作り方も雑。
ポリッジに飽きた方は試してみて欲しい。
毎回仕上がりがバラつくのがまたいいのだ。