速度帯で使い分け
直近で大会も無いので、ベース作りとばかりに、
距離やペースは気にせず、
時間をかけて走ることを続けている。
週に1度ぐらいは、ちょろっとペースアップする場面もあるが、
ほとんどは緩いペース。
キロ4分前後。
場合によっては5分前後。
時間があれば20キロ前後。
なかなか30キロ~40キロやれる時間が無い。
スピードは、味噌作りの如く、蓋をして封印している。
元からスピードは無いのだけど…
20キロではロングランと言える程のロングランでは無いにしても、
毎日同じペースは走らない。
走るのは、ペースによって使う場所が変わる。
部位が変わるのではなく、使われる領域が変わる。
MT車のシフトチェンジのイメージ。
ゆっくり長く走る時は、全力ダッシュのような速度帯で使う場所は温存できる。
全力ダッシュで走る時は、ゆっくり走る時に使う場所はまた、温存されている。
毎回同じ速度帯で走っていると、その領域だけが疲労してきて、体の動きが悪くなる。
様々な速度帯で、そのレンジの特色を伸ばすようにトレーニングを組むことで、
体の器は大きくなっていく。
長く走る時に使う領域は、より長く走って伸ばす。
全力ダッシュで使う領域は、スピードを上げて伸ばす。
整理しておきたいのは、
長く走ったからといって速く走れるようにはならない。
また、速く走ったからといって長く走れるようにはならない。
様々な速度帯の特色をミックスさせて、
トレーニングのバランスを整えた時、
そのシーズンは良い結果が出る。
過去のトレーニングを振り返って、
良かった所、足りなかった所、偏った所を洗い出す。
だからあの時は、走れたのか。
だからあの時は失敗したのか。
ロングランは、そんな回想を何度も何度も巡らせる時間。
ちなみに、僕が走り出してから、
パーフェクトにコンデションを作れたシーズンは、1度も無かった。
上手くいった時も、たまたま歯車が噛み合っただけ。
それも、68点ぐらいの出来で。
レースから離れる事で見えたこと、得た事は大きい。
大事なことは、いつも後からわかるのだ。