質と量
6月始まりました!
先週までのカラッカラの空気とは正反対の、湿度の高い空気と雨。
一雨ごとに、草木が伸びる。
そんな雨も必要なのです。
2月、3月ぐらいまでは、
スキマ時間でサクッと走るというスタイルでトレーニングしていた。
週に最低1度、出来れば2度はトラックで走り、
60分でまるまる終わるような走り方をしていた。
12月の福岡国際後から回復して、
徐々にトレーニングの底上げが出来ている実感があった。
1人でキロ3分20秒切って10000mも出来ていたし、
5000mも単独で16分かからず走っていた。
しかし、そこに落とし穴があった。
質に偏った結果、体のキャパは小さくなっていた。
楽にスピードを出せるようになってきた反面、
スタミナの面ではハーフマラソンクラスのキャパしか無かった。
それに、パワーで押し切れる分、効率的な動きではなかった。
心肺機能や脚力で押しているようだった。
その先に待っていたのは、スピードもスタミナも頭打ちの現実。
タイムだけ追っていると、トレーニングバランスの偏りに気が付かない。
反省して、一度頭を丸めて(ウソ)、
時間という負荷を掛けるように、4月から変えた。
距離でもスピードでもなく、時間をかける。
自分に必要なのは、質が乗るだけの基盤になる量だった。
何でも早く、速く、短く、効率的にやる。
それは素晴らしいことのように思える。
しかし、この地球上では、いや宇宙では、
変化するためには時間が要る。
蒔いた種が芽を出すには、時間がかかる。
芽が茎になって、枝を伸ばすまでにも、時間が要る。
僕が好きな発酵だって、時間とともに醸される。
あっという間に!!
直ぐできる!!
なんて最短ルートは、いつだって正義に思える。
あったらいいなの、どこでもドア。
タイムマシン。
時間をかけることは、絶対的に必要。
何事でも、そこは手を抜いてはいけない。
時間をかける、量を重ねることで、出来ることが広がっていく。
どこかの段階から、質へ移るのではなく、
質は量に支えられている。
上澄みだけかすめてはいかん。
という、自戒を込めたブログでございました。