肩の裏でする息

焼津みなとマラソンと中部選手権を終えて、しばらく試合も無いので、
ここ1週間はわざと回復させないプランでトレーニングをしている。
サーキットトレーニングで酸欠になったり、
ジョグも苦しい位に脚を追い込んだり、
そこで更に疲労を抜かずに距離を踏んだり、
疲労耐性を高めるためにわざと休ませないようにしている。
毎日筋肉痛だし、毎日脚が重い。
日に日にスピードが出なくなり、呼吸が上がる。
大したスピードでなくても、心拍数が上がる。
特に心拍計での数値は、生理学的な疲労の度合いを判断するのに役立つ。
イメージで言えば、
カラダを叩いて叩いて、起き上がろうとしてきたところを、
また叩くようなトレーニングの仕方だ。
回復させずに毎日過ごしていたところ、ある発見があった。
呼吸整体の中でも重要なポイントである、
肩甲下筋の感覚が際立ってきたのだ。
肩甲下筋を動かすとか、使うように心掛けるとかではなく、
ただ単に「動いているのを感じる」だけ。
それだけで、胸郭のスペースがグッと広がり、
大胸筋も肋骨を広げて空気を取り入れてくれるようになる。
まるで、肩甲下筋が肩甲骨の裏側で呼吸をしているような感覚だ。
人間のカラダは本当に追いつめられると、眠っていた機能が発動する。
脚は鉛のように重く棒のように感じられても、
肩甲下筋の酸素供給のおかげで、さらに重みを掛けることができるようになった。
勤続的な負荷をかけているので、大したペースでないのに心拍数が上がりまくっている。
余裕が無いのでペースが安定しない。
呼吸関連筋が動くことで、いかに呼吸に変化が起こるか。
それを身を持って体感しておき、その感覚を施術を通して共有する。
毎日の朝練習と時短トレが、アスリート専用呼吸整体に活きている。
何気なく深く呼吸できること。
これが大事。
カラダって面白いね!
それでは!